“色が変化する壁” E InkがCES 2015で披露

変わらないと思っていたものが変わるとき、生活はどう変化するだろう。

» 2015年01月07日 14時44分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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E Ink Prismを用いたプレキシガラスタイル CES 2015の展示より Photo by Junya Suzuki at CES 2015

 KindleやKoboの専用端末に採用されている電子ペーパーを提供していることでもよく知られるE Ink。同社は、特定の領域で自社の電子ペーパーがより活用されるよう、製品ラインアップの多様化を進めてきた。そんな同社の最新のアプローチの1つが、「E Ink Prism」と呼ばれる技術を用いた「色が変化する壁」である。

 同技術を用いた素材は、その色や模様をプログラマブルに変化させることができる。色とりどりの光を放つガラスの壁が美しい米国シカゴのオヘア駅さながらのディスプレイを液晶に頼らずとも実現できるのだ。人が前を通り過ぎたときに変化させるなどの表現も可能になる。

 E Inkは、この技術が壁面や家具だけでなく、キオスク端末や展示壁にも適用できるとしている。しかし重要なのはその適用領域というよりもむしろ、色が変化する様が人々の注目を集めることができるということだと思う。

 CES 2015で同社が展示しているプレキシガラス(プラスチックガラスの一種)製のタイルは約40センチ四方で、目を引く赤、白、ピンクの色を用いて変化の様をデモンストレーションしている。聞くところによるとほかの色も利用できるようで、同社が(カラー電子ペーパー技術である)E Ink Triton技術を新たな形で活用しているようにも感じさせる。

 ただし、E Inkはこれをサードパーティなどと協業して空港やビルの中での採用につなげようとしているようで、直接手に入れるすべはまだ存在しない。

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