メディアドゥ、OverDrive電子図書館システムの実証実験を慶應義塾大学メディアセンターと開始

蔵書検索システムと共通認証システムのシームレスな連携を検証するほか、国内外の電子書籍コンテンツ利用における課題も調査する。

» 2014年11月05日 15時12分 公開
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 メディアドゥは11月5日、慶應義塾大学メディアセンター(図書館)と協同で、OverDrive電子図書館システムの実証実験を開始した。OverDriveのシステムが国内で展開されるのはこれが初。同実験は2015年3月31日まで行われる。

 メディアドゥは5月に電子図書館プラットフォーム世界最大手の米OverDriveと戦略的業務提携を発表。国内での本格的な展開は2015年4月からを予定しているが、それに先立ち、サービスの改善・拡充ポイントを実証実験を通して洗い出すのが主な目的となる。

 実験では、慶應義塾大学メディアセンターの蔵書検索システムおよび共通認証システムとOverDriveの電子図書館システムをシームレスに連携させるシステム検証を実施。このほか、メディアドゥがACCESSと共同開発したEPUB 3ブラウザビューワ(MediaDo Reader)の評価・検証も兼ねている。

 コンテンツ面では、HarperCollins Publishers、Macmillan Publishers、Random House、Simon & Schusterなど米国の大手出版社のコンテンツも並ぶ。これはOverDriveとの提携によるもの。一方で、国内出版社のコンテンツは現時点で慶應義塾大学出版会、ポット出版など限定的。ただし、期間中には参加出版社を増やしていくことを予定しているという。

 なお、11月8日までパシフィコ横浜で開催されている「第16回図書館総合展」のメディアドゥブースでは、このデモを見ることができる。

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