“ツキ”に頼っちゃだめ? 科学的に解説した『科学する麻雀』私設図書館シャッツキステ70冊目

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はサヤからの紹介です。

» 2014年09月19日 12時00分 公開
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 窓から吹き込む風が、涼しくなってきたこの街に、メイドが営む私設図書館がありました。

 そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

 彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。

“ツキ”に頼っちゃだめ? 科学的に解説した『科学する麻雀』

ミソノ

あら、サヤちゃん! 読んでいるのは……麻雀の戦術書!? あらあら、麻雀をするのかしら?


サヤ

以前『咲―Saki―』という美少女麻雀漫画のアニメを見たのがきっかけでルールを覚えたんです。ルールを覚えたら実際にやってみたくなって、時々アプリやオンラインで麻雀を打つようになりましたー。


ミソノ

麻雀って、ちょっと大人の危険な遊戯の印象よ。意外だわ。


サヤ

確かに私も麻雀をよく知らなかったころは、徹夜で打ち続け、賭けるお金がなくなったら代わりに血を抜かれるとか、そういう危険なギャンブルだっていうイメージがありました。でもそもそもアプリやオンラインの麻雀では賭けることもないし、やってみるとすごく頭を使うのに運の要素もある、面白いボードゲームなんだってことが分かったんです。


ミソノ

あら! そう言えば卓上で行う立派なボードゲームね。裏返しにした牌がキャラメルみたいでかわいいなぁと思ったことがあるわ。


サヤ

そうそう、ボードゲームが好きなレイラさんも「完成されたボードゲーム」という意味で麻雀に興味があるみたいで、今度、同じく興味があるというトーヤさんと一緒にメイド麻雀会を開催したいね、という話になったんです。それでその会の前にこっそり強くなって鼻を明かしてみたいなと思い手に取ったのが、この『科学する麻雀』だったわけです。


『科学する麻雀』(とつげき東北/講談社) 『科学する麻雀』(とつげき東北/講談社)

ミソノ

うふふ。「初心者なのに……強い!」ってかっこいいわね。


サヤ

麻雀の戦術書というと“ツキ”を操ったり“流れ”を読んだりという、根拠のよくわからない技で麻雀が語られているものが多いそうなんです。


ミソノ

そうそう、私もそこが気になっていました。麻雀ってどうやったら強くなれるのかしら? “ツキ”がないとだめかしら?


サヤ

この本には「どんな場合に、何を基準に、どう考えるか」といった具体的な技術が、膨大なデータを根拠に示されています。しかもわざわざ専用のシミュレータやデータ集計プログラムの開発までしていて、筆者の科学的な麻雀に対するこだわりというか、熱意がすごいなと思いました。


ミソノ

科学的な根拠が示してあるのね!


サヤ

正直なところ統計や確率などの説明は、完全に文系脳の私には難しい部分も多いです。でも、「こういう時はこうしろ!」というのがはっきりすっきり書かれているので意外と分かりやすく、さらっと読むだけでもすごくためになりますよ。


ミソノ

さて、サヤちゃん……実際のところ、この本を読んで強くなれたかしら?


サヤ

実際に私もこの本を読んでからどう打てばいいか迷うことが減って、強くなれたような気がします。それに自分の頭で「科学」しながら打つ麻雀は、ただなんとなくする麻雀の何倍もやりがいのあるゲームになっていました。脳みそフル回転! って感じが面白いですよー


ミソノ

あら、じゃあ十分に効果あったということね!


サヤ

あともう1つためになったなぁと思うのが、この『科学する麻雀』のおかげで『咲―Saki―』の女の子たちがいかにすごい、超能力的な麻雀をしていると分かったことですね。ただかわいい女の子たちを眺めているだけでも楽しかったですが、彼女たちの麻雀スタイルのすごさを知ってそれを楽しめるようになったのが、思わぬ収穫でした。


ミソノ

強くなる上に、二次元世界も楽しくなるって……有益だわ……。


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:45% レイラ:80% サヤ:81%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館
サヤ サヤ:三度のご飯より小説が好きな新米メイド。司書見習いとして、本棚整理などミソノの仕事をよく手伝っている。好きなジャンル:近現代文学、少女漫画

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