インディーズ作家による同人雑誌『月刊群雛』創刊

電子出版を活用し、在庫を持たない発行形態。

» 2014年01月28日 13時30分 公開
[西尾泰三,eBook USER]
月刊群雛

 インディーズ作家による同人雑誌『月刊群雛 (GunSu) 〜インディーズ作家を応援するマガジン〜』が1月28日に創刊した。オンデマンド印刷版と電子版があり、BCCKSのほか、Amazon Kindleストア、Apple iBooks Store、楽天Koboイーブックストアで配信予定。価格は電子版が800円(税抜き)、オンデマンド印刷版が1840円(税抜き、送料別)。毎月最終週の火曜日に発売予定。

 同誌は、eBook USERでもストアガイドなどの執筆を手掛ける鷹野凌氏が立ち上げた日本独立作家同盟が創刊したもの。日本独立作家同盟はGoogle+にコミュニティーを立ち上げ、セルフパブリッシング(自主出版)に関する情報交換やプロ・アマ、ジャンルを問わない作家同士の交流などを図っている。

 同同盟に加入するセルフパブリッシング(自主出版)作家の知名度向上と作品の紹介および販売促進を目的に創刊された『群雛』は、上述のコミュニティーで掲載作品を募り、BCCKSのサービスを利用して制作、収益はレベニューシェア方式を採っている。

 創刊号はオリジナル作品を含む15作品のほか、「マガジン航」編集長の仲俣暁生氏による特別寄稿文が掲載されており、オンデマンド印刷版のページ数で320ページのボリュームとなっている。

 電子出版のためのさまざまなインフラなどが整う中で、また、インターネット上のコミュニティーを通じ、自らが出版者となって伝える手段としての出版を手掛けるこうした取り組みが今後も活況を呈するかもしれない。

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