Kindle Fire HDX 8.9――Amazon電子書籍端末ショーケース

古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、Amazonのタブレット「Kindle Fire」ファミリーの大画面上位モデル「Kindle Fire HDX 8.9」を取り上げる。

» 2013年12月09日 13時00分 公開
[山口真弘,eBook USER]

製品概要

 Amazonのカラータブレット「Kindle Fire」ファミリーの上位モデルHDXシリーズの大画面モデル。8.9インチにして約374グラムと、従来モデルから200グラム近く削減された超軽量ボディと、2560×1600ドットの高解像度ディスプレイが大きな特徴。

 背面上部に配置されたデュアルドライバスピーカーや、無線LANのデュアルアンテナの搭載、横向きでの使用を前提としたボディデザインなど、基本的な仕様は7インチ版であるKindle Fire HDX 7の仕様を踏襲している。一方、背面カメラが追加されているほか、無線LANは帯域幅の広いHT40に対応するなど、Kindle Fire HDX 7になかった機能も見られる。

 Kindleストアで購入した電子書籍の閲覧のほか、Amazon MP3ストアで購入した音楽や、Amazonインスタント・ビデオで購入した動画、Amazon Android アプリストアからダウンロードしたアプリやゲームが利用できる。またこれらデータの購入だけにとどまらず、Amazon.co.jpでの買い物にも対応するなど、Amazonが提供するサービス全般をシームレスに利用できるよう設計されている。

 ページめくりや各種メニューの操作はすべてタッチで行う。容量は16/32/64Gバイトの3種類が用意される。ラインアップはWi-Fiモデルのみで、海外で発表されているLTEモデルは国内では未発表。

スペックで見る「Kindle Fire HDX 8.9」

メーカー Amazon
国内発売時期 2013年11月
発売時価格 3万9800円(16Gバイトモデル)、4万5800円(32Gバイトモデル)、5万1800円(64Gバイトモデル)
専用/汎用 汎用
OS Fire OS
OSバージョン 3.0
サイズ(※最厚部) 231(幅)×158(奥行き)×7.8(高さ)ミリ
重量 約374グラム
解像度 2560×1600ドット
ディスプレイ 液晶
カラー/白黒 カラー
画面サイズ 8.9インチ
通信方式 802.11 a/b/g/n
Bluetooth あり(A2DP、AVRCP、HID、OPP)
内蔵ストレージ 16Gバイト(ユーザー利用可能領域は10.9Gバイト)、32Gバイト(ユーザー利用可能領域は25.1Gバイト)、64Gバイト(ユーザー利用可能領域は53.7Gバイト)
メモリカードスロット なし
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 12時間(書籍のみの場合18時間)
タッチ操作 対応
対応フォーマット Kindle(AZW3)、KF8、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRC、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、HTML5、CSS3
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア Kindleストア
その他 -
最終更新日:2013年12月3日

写真で見る「Kindle Fire HDX 8.9」

右60度傾斜外観 本体は横置き前提のデザイン。画面下段にはさまざまなアプリへのショートカットが表示される
本体を持った写真 約374グラムと、従来モデルをおよそ200グラム下回る超軽量のボディで、このサイズながら片手持ちも苦になりにくい
CDとの比較 面積はおよそB5サイズ相当。インカメラを画面上に備える

単体正面 正面。画面サイズは8.9インチで、解像度は2560×1600ドットと高い。インタフェースは物理ボタンではなく画面上のボタンとして提供される
左側面 左側面。microUSBコネクタを備える
右側面 右側面。イヤフォンジャックを備える

上面 上面。特にボタン類はない
底面 底面。従来モデルではこの面にあったmicroUSBコネクタが左側面に移動したため、こちらも特にボタン類はない
裏面 裏面。左に音量大小キー、右に電源キー、上部にカメラを備える。上下左右はそれぞれ斜めにカットされており、手に持った際に薄く感じるよう工夫されている

メイン画面 ホーム画面。最近使用もしくは追加したアイテムが画面中央のスライダと呼ばれる部分に並び、iTunesのカバーフローのようにぱらぱらめくって検索できる。従来モデルに比べて各アイテムのサイズが小さくなったことで、下部にショートカットが表示できるようになった
コンテンツ表示画面 Kindleストアのトップページ。おすすめやキャンペーン、ベストセラーなどのコンテンツが並ぶ。いずれも左右スクロールでコンテンツを閲覧できる
ライブラリ画面。クラウドもしくは端末上にあるコンテンツを切り替えて表示できる。リスト表示にも対応する

メイン画面 コンテンツを表示したところ。タップもしくはフリックでページめくりが行える。テキスト系のコンテンツについては左右ページに分かれることなく、1つの大きな横長のページとして表示される
フォントサイズや行間、余白のほか、セピア調、白黒反転への切り替えも可能。フォントは明朝とゴシックに加え、筑紫明朝を新たに搭載する

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