電子書店の中の人 2回目――ビューンの中の人あの書店のスタッフに直撃

いつもお世話になっている電子書店。電子書籍を購入しているこの端末の向こうにだってスタッフがいる。なかなか見えてこない「電子書店の中の人」にeBook USERがインタビューする。

» 2013年10月10日 11時00分 公開
[渡辺まりか,eBook USER]

 2010年、iPadが日本でも発売され、電子書籍元年と言われるようになり、コンテンツを販売する電子書店も数多くオープンするようになった。

 リアルな書店であれば、馴染みの店にふらっと立ち寄り、すっかり馴染みになった書店員に、探している書籍の所在を尋ねたり、お薦めの書籍を尋ねたり……とリアルならではの楽しみ方もあるだろう。

 では、「電子」書店の中にはどんな人がいるのだろうか。見えないだけに気になる「電子書店の中の人」。そんな電子書店スタッフの素顔を知りたい! という純粋な動機で、特に女性スタッフに焦点を合わせ、迫ってみることにした。

第2回目は、「雑誌読み放題!」で話題騒然となった、あの書店の中の人だ。

「ビューン」プロモーション業務担当・八鍬亜紗美さん

「ビューン」プロモーション業務担当・八鍬亜紗美さん

―― 「デジタル版の雑誌読み放題」ということで衝撃を受け、サービス開始と同時にわたしも申し込みました。ところで、八鍬さんはビューンの中でどのような立場で働いているんですか。

ビューン八鍬亜紗美さん(以下八鍬) ご利用いただき、ありがとうございます。はい、わたしはビューンサービスのプロモーション業務を担当しています。

 電子雑誌•コミックが読み放題のアプリ「ビューン」は40〜50代男性のiPadをお持ちの方を中心にご利用いただいてますが、まだビューンをご存知ない方々へ向けたプロモーション施策を日々検討しています。

 最近では、メディアの方々へビューンサービスを知って頂くために、記者の方の元へご挨拶に回っています。「ビューン」が開始して3年が経過しましたが、雑誌の数が倍に増えたり、新たな読み放題サービス「ビューン・コミック」を始めたり、定期的なキャンペーンを実施したりと、常に新しい試みを続けていることをプレスリリースなどを通じてメディアの方々へ発信していけたらと考えています。

 また、女性向けサービス「ビューン for Woman」のサービス担当でもあるので、アプリ内のレイアウトやフォントなど女性目線で工夫を加えたり、キャンペーンを実施したりと会員増加のために模索しています。

iPadに入れたビューンアプリを操作しながら

―― ビューンに入られて、戸惑ったことはありますか。

八鍬 配属当初の業務がお客様のお問い合わせ対応だったんです。メールでのやりとりのため、うまくコミュニケーションが取れず、お客様を怒らせてしまったことがありました。それでも、専門用語ではなく、分かりやすい言葉で説明を続けたことで、最終的にはお客様から感謝の言葉を頂けました。

―― 確かにメールのみでコミュニケーションを取るのは難しいですよね。ユーザーを大切にする八鍬さんの人柄がにじみ出るエピソードですね。そんな八鍬さんですが、社会人になってから興味をもつようになった分野はありますか。

八鍬 IT、携帯電話の分野ですね。常に新しいサービスや端末が発売され変化が多い業界ですので、刺激的です。もともとITには疎い方ですので、初めて使う方の立場に立つことを心がけています。

―― 学ぶことも多いので忙しそうですね。読書を楽しむ時間は取れますか。

八鍬 はい、大丈夫ですよ(笑)。休日や自宅でくつろいでいるときにしっかり読書しています。寝る前にスマートフォンやiPadで雑誌を流し読みしています。

―― さすが、ビューンの中の人、雑誌読み放題を利用してますね(笑)。実際に利用してて電子書籍自体、また電子書籍端末やアプリならでは、と気に入っているところはありますか。あるとしたらどこですか。

八鍬 読みたいときにいつでも利用できる手軽さだと思います。「ビューン」は、満員電車の中でもスマートフォンで何冊もの電子雑誌が読めるため、短時間で情報収集ができます。わたしもそうですが、女性はバックが小さかったり、荷物が多くなりがちですが、アプリであれば荷物にならないので魅力的です。

―― 60冊以上の雑誌を手軽に持ち歩けるビューンならではですよね。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

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