Smashwords、新たな出版マイルストーンと購読ベースの配信契約を発表

電子個人出版プラットフォームを提供している米Smashwordsの下には25万点を超えるインディー著者の作品が集まるまでに成長した。同社はそれらのコンテンツを新興の定額制電子書店Oyster経由でも配信する。

» 2013年09月11日 08時30分 公開
[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
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 電子個人出版プラットフォームを提供する米Smashwordsは9月5日(現地時間)、印象的で互いに深く関連する2つの発表を行った。1つは、インディー著者による作品のアップロード数が25万に達したこと、もう1つはより重要度が高く感じられるが、SmashwordsのコンテンツがOyster経由で購読ベースの貸出に対応するというものだ。

 「しばらく電子書籍の購読領域を注視していました」とSmashwordsの創始者でCEOのマーク・コーカー氏はブログエントリで言及している。「電子書籍配信者として、われわれの仕事は著者が読者の目に触れるのをサポートする、最も魅力的な機会を探ることです。Oysterはそうした1つの機会となっています」。

 「Oysterに最も近いのは音楽ビジネスではSpotify、ビデオレンタルビジネスではロス・ガトスに同じく拠点を構える米Netflixになるでしょうか。Oysterに最も近く、今日の電子書籍市場でなじみ深いサービスを提供しているのはAmazonのKindle Owners Lending Libraryで、Kindleを所有するAmazon Primeサービスの利用者は毎月1冊の電子書籍を無料でダウンロードできます。Kindle Owners Lending Libraryに作品をリストしたい著者はKDP Selectプログラムへの参加が必要で、1ダウンロード当たり2ドルを受け取る仕組みです」。

 月9.95ドルで10万を超えるタイトルを含むコンテンツへの無制限アクセスを提供するOysterは、購読モデルを構築しようとする他社の同種の試みと同じ轍を踏んでいると思われるかもしれない。しかし、Smashwordsのような配信者との契約はカタログのボリュームを増大させ、結果的により多くの読者を呼び込む。

 「創業以来5年が過ぎ、取り扱う書籍は25万冊を超えましたが、いまだにSmashwordsを創業したばかりのように感じます」とコーカー氏。「コンテンツカタログが50万冊あるいは100万冊に達するまで待っていてください。われわれの素晴らしい著者たちは、なし得ることの本質に達したとはいえません。見ていてください。そうすれば分かるでしょう」。

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