kobo glo――楽天電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、楽天子会社のカナダKoboが販売するフロントライト搭載の電子書籍リーダー端末「kobo glo」を取り上げる。

» 2012年12月14日 13時30分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 楽天子会社のカナダKoboが販売する電子書籍端末。従来モデルの「kobo Touch」と同様、モノクロ16階調の6インチE Ink電子ペーパーを採用しており、連携ストアであるkoboイーブックストアから無線LAN経由で電子書籍を購入して読むことができる。

 kobo Touchとの大きな違いはフロントライトを搭載していることで、本体上部のスイッチをオンにすることで、暗い場所での読書も可能となっている。また解像度が758×1024ドットへと向上しているほか、画面下部のホームボタンは廃止され、ホーム画面への移動もタッチスクリーン上での操作に統一されている。それ以外の仕様は基本的にkobo Touchに準じている。

 通信機能はWi-Fiのみで、「kobo Touch」の初期モデルでは非対応だったPCレスでのセットアップにも対応する。

スペックで見る「kobo glo」

メーカー 楽天
国内発売時期 2012年11月
発売時価格 7980円
専用/汎用 専用
OS 専用(Linuxベース)
OSバージョン 2.4
サイズ(※最厚部) 113.9(幅)×157.4(奥行き)×10(高さ)ミリ
重量 約185グラム
解像度 758×1024ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g/n
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト(ユーザー利用可能領域は1Gバイト)
メモリカードスロット microSD
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 1カ月/3万ページ
タッチ操作 対応
対応フォーマット EPUB、PDF(koboイーブックストアで販売しているPDF書籍のみがサポート対象)、RFT、TXT、HTML、MOBI
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア koboイーブックストア
その他 海外での発売は2011年10月
最終更新日:2013年5月14日

写真で見る「kobo glo」

右60度傾斜外観 背面の色の違いにより、写真のシルバースターのほか、ブラックナイト、ピンクサンセット、ブルームーンの4色をラインアップする。ブラックナイト以外の3色は本体前面は共通してホワイトとなる
本体を持った写真 重量は従来モデルのkobo Touchから変更はなく、約185グラム
CDとの比較 他のE Ink端末と同じ6インチサイズだが、解像度が向上している

単体正面 正面図。画面下のホームボタンが廃止されたことで、天地がやや短くなった
左側面 左側面。microSDスロットを備える
右側面 右側面。特にボタンや端子類はない

上面 上面。電源ボタンに加え、フロントライトのスイッチを備える
底面 底面。microUSBコネクタとリセット用の穴を備える
裏面 裏面。従来モデルのキルト調のパターンとよく似ているが、凹凸はほとんどなく、実質的にフラット

メイン画面 起動直後のメイン画面。最近表示したコンテンツが渦巻状に並ぶ
コンテンツ表示画面 ライブラリをリスト表示したところ。最近読んだ順のほか書名順、著者順、ファイル形式順のソートが可能。サムネイル表示に切り替えることもできる
画面の左右タップもしくはフリックでページめくり、中央タップでメニュー表示という構成

日本語フォントはモリサワリュウミンとモリサワゴシックMB101を搭載。フォントの種類のほか、文字サイズ、行間、余白などを細かく調整できる。綴じ方向の切り替えも可能
「読書データ」機能では、読んだページ数や冊数、読書時間などさまざまな統計情報を表示できる。従来とはレイアウトが若干変更になっているが機能そのものは同一
読書により一定の条件をクリアするとバッジがもらえる機能を備えており、読書のモチベーションの向上に役立つとされている

無線LANを経由しkoboイーブックストアに接続可能。ストアのジャンルは従来同様、ほかにはあまり見かけない特徴的な分類がなされている
漫画などでは巻数が表示されない場合が多く、タイトルの見分けがつかないこともあるほか、検索ワードに一致しないタイトルが表示されることもしばしば
フロントライトを消灯したところ。明るい場所では十分な視認性がある

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