『ハリー・ポッター』のJ.K.ローリング最新作 紙と電子で同時発売

『ハリー・ポッター』シリーズの完結から5年。J.K.ローリング氏の最新作にして“大人向け長篇小説”である『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』が紙と電子書籍で同時発売される。

» 2012年11月27日 17時33分 公開
[ITmedia]
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 世界的ヒットを記録した小説『ハリー・ポッター』シリーズの作者、J.K.ローリング氏の新作『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』(訳:亀井よし子氏)が12月1日、講談社から発売される。紙の書籍はI・II巻の2冊で、価格はそれぞれ1575円。電子書籍も同時発売され、紀伊国屋書店BookWebPlus、Reader Store、BookLive!、honto、koboイーブックストア、Kindleストアほか各電子書店から配信される。

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 ファンタジー小説だった『ハリー・ポッター』とは打って変わって、新作『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』は魔法のない現実世界が舞台。J.K.ローリング氏が初めて大人向けに書き下ろした本格長篇小説でもある。イギリス郊外の小さな町、パグフォードである男が突然の死を迎え、その死をきっかけに立て続けに事件が起こり出す。貧困、ドラッグ、ティーンエイジャーの苦悩といった社会的な問題が町の対立とともに描かれ、大きなうねりとなって結末へと向かう。

 作品の雰囲気は違えど、『ハリー・ポッター』のJ.K.ローリング氏ならではの見事なストーリーテリングと人物造形の力量が発揮されている本作。翻訳の亀井よし子氏は、『ブリジット・ジョーンズの日記』など女性作家の文学作品を多数手かげている。

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