kobo Touch――楽天電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、楽天グループのカナダKoboが2012年7月に国内販売を開始した「kobo Touch」を取り上げる。

» 2012年08月22日 06時30分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 楽天子会社のカナダKoboが販売する電子書籍端末。モノクロ16階調の6インチE Ink電子ペーパーを採用しており、連携ストアであるkoboイーブックストアから無線LAN経由で電子書籍を購入して読むことができる。当時としては破格となる、7980円という価格設定で話題となった。

 読んだページ数や冊数、読書時間などをカウントして表示する「読書データ」や、一定の条件をクリアするともらえる「バッジ」といったユニークな機能を備えるほか、4色の本体カラーをラインアップするのも他のE Ink端末にはない特徴。

 ロゴを除く外観は2011年5月に発売済みの海外版と同一だが、海外版ではCPUがFreescale i.MX508であるのに対し国内版は下位に当たるMX507に変更されている(実際にはMX508を搭載した個体も流通している)点や、国内版は内蔵ストレージがmicroSDである点など、幾つかの相違点もある。

 通信機能はWi-Fiのみ。楽天が運営する電子書籍ストア「Raboo」とは連携しない。なお利用開始に必要なアクティベーションは本機単体では行えず、PCが必要となる点は注意。

スペックで見る「kobo Touch」

メーカー kobo
国内発売時期 2012年7月
発売時価格 7980円
専用/汎用 専用
OS 専用(Linuxベース)
OSバージョン 2.4
サイズ(※最厚部) 114(幅)×165(奥行き)×10(高さ)ミリ
重量 約185グラム
解像度 600×800ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g/n
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト(ユーザー利用可能領域は1Gバイト)
メモリカードスロット microSD
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 1カ月
タッチ操作 対応
対応フォーマット EPUB、PDF
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア koboイーブックストア
その他 対応フォーマットはほかにJPEG、GIF、PNG、CBZ、CBRの各形式に対応。海外での発売は2011年5月
最終更新日:2013年5月14日

写真で見る「Kobo Touch」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 背面の色の違いにより、ブラック、シルバー、ライラック、ブルーの4色をラインアップする。ブラック以外の3色は本体前面は共通してホワイトとなる(写真=左)/本体は約185グラム。バランスもよく持ちやすい(写真=中央)/他のE Ink端末と同じ6インチサイズ。エッジがしっかりした硬質なデザイン(写真=右)
単体正面左側面右側面 正面図。画面下にあるのはホームボタン(写真=左)/左側面。microSDスロットを備える(写真=中央)/右側面。とくにボタンや端子類はない(写真=右)
上面底面裏面 上面。電源ボタンを備える(写真=左)/底面。microUSBコネクタを備える(写真=中央)/裏面。本製品の特徴でもあるキルト調の凹凸パターンは手触りもよく、滑り止めの役割も果たす(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 起動直後のメイン画面。最近表示したコンテンツが渦巻状に並ぶ(画面=左)/ライブラリをリスト表示したところ。最近読んだ順のほか書名順、著者順、ファイル形式順のソートが可能。サムネイル表示に切り替えることもできる(画面=中央)/EPUB、PDFの表示に対応。画面の左右タップもしくはフリックでページめくり、中央タップでメニュー表示という構成(画面=右)
日本語フォントはモリサワリュウミンとモリサワゴシックMB101を搭載。フォントの種類のほか、文字サイズ、行間、余白などを細かく調整できる。綴じ方向の切り替えも可能(画面=左)/「読書データ」機能では、読んだページ数や冊数、読書時間などさまざまな統計情報を表示できる(画面=中央)/読書により一定の条件をクリアするとバッジがもらえる機能を備えており、読書のモチベーションの向上に役立つとされている(画面=右)
無線LANを経由しkoboイーブックストアに接続可能。競合ストアとは一線を画するシンプルな画面が特徴(画面=左)/ストアのジャンルはほかにはあまり見かけない特徴的な分類がなされており、日本語でないコンテンツも混在して表示される(画面=中央)/漫画などでは巻数が表示されない場合が多く、このようにタイトルの見分けがつかないこともしばしば(画面=右)

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