ソニーのReaderが値下げ、次期モデルはFCC通過

ソニーは、電子書籍リーダー「Reader」の現行モデルで価格改定を実施。それぞれ3000円値下げされた。次期モデルもFCCの審査を通過したようだ。

» 2012年07月04日 23時54分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 ソニーは7月2日、電子書籍リーダー「Reader」の現行モデル「PRS-T1/PRS-G1」など複数製品で価格改定を実施した。Readerはそれぞれ3000円値下げされ、PRS-T1が1万9800円、PRS-G1が1万6800円となる。

 同製品は2011年に発売されたもの。電子ペーパーを用いた6インチのサイズに、3Gを搭載したモデルを国内向けに用意したことでも注目された。

 この値下げの前後には、同じ電子ペーパーベースの端末が各社から発表された。楽天は買収したKoboの「Kobo Touch」を7月19日から販売すると発表、7月4日にはトッパングループのBookLiveもこの秋から専用の端末を発売するとし、東京ビッグサイトで開催中の「第16回 国際電子出版EXPO」で参考展示している。注目はこれらの価格が約8000円とこれまでと比べ非常に安価に設定されている点だ。

 しかし、ソニーがそうした価格差を意識して値下げしたと考えるよりは、次モデルの登場間近と考えた方がよいだろう。実際、PRS-G1/PRS-T1の登場も当時の現行モデルが2度値下げを経た後だった

 これを裏付けるように、Readerの次モデルと思われる「PRS-T2」がFCCの審査を通過したことが報告されている。このモデルが国内発売される際に1万円を切ってくるかが1つのポイントだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.