iPadはKindleより価値あり

中古品マーケットでKindle FireがiPadと比べどのように査定されるのか興味深いところだが、iPadの新規性と中古価値はKindleを上回っているようだ。

» 2012年02月15日 13時30分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 AppleとAmazonはそれぞれタブレットと電子書籍リーダー領域の巨人だが、製品の新規性と中古価値ではiPadに軍配が上がるかもしれない。最近の調査リポートはiPadがKindle製品よりも価値があるということを示唆している。

 さて、これらのデバイスの持つ価値とはどのようなものだろうか。AppleのiPadは購入から1年後に初期投資コストの半分の価値を失う一方、Kindleは同じ期間で75%の価値を失う。同様にKindle電子書籍リーダーは中古品マーケットでiPadよりも急速にその価値を失いつつある。Kindle 3(Kindle Keyboard)はClaiglistやEbayでたった16ドルで販売されている。Amazonが同製品を自社サイトで139ドルで販売していることを考えてみてほしい。以上を考慮するとKindleの価値下落のスピードはApple iPadに比較して22%速いということになる。

 「Kindleは現在入手可能な複数モデルが頻繁に値下げされており、これが中古品価格下落の大きな原因になっています」と電子機器中古販売業者Gazelleの幹部、アンソニー・スカーセラ氏は述べた。「これと同じことがAndroidベースのスマートフォンとiPhoneの間にも起きており、iPhoneは販売1年後にその価値の60%を維持するのに対してAndroidベースのスマートフォンは良くて40%ほどとなっています」。

 Appleは来月新生iPadを発売しようとしており、これにより旧バージョンの中古品販売は大幅に増加するだろう。しかし、Kindle Fireタブレットは発売からまだ4カ月しか経過しておらず、中古品価格はまだ判明していない。偶然にも、Kindle FireはApple iPadの最大の競合製品であり、中古品マーケットでAmazonタブレットがiPadと比較していかほどに査定されるのか興味深い。



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