DTP・電子書籍制作で使われているアドビ製品のバージョンは? 吉田印刷所が調査

印刷情報サイト「DTPサポート情報ブログ」を運営する吉田印刷所は、サイト読者を対象にDTPでよく使用するソフトのバージョンをアンケート調査した。

» 2012年01月12日 05時00分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 印刷情報の発信サイト「DTPサポート情報ブログ」を運営する吉田印刷所は、サイトの読者を対象にしたアンケート「DTPでよく使用するソフトのバージョン」の結果を公表した。

 アンケートは2011年12月8日から12月31日に実施。DTPで使われるAdobe製の「Illustrator」「Photoshop」「InDesign」「Acrobat」について、読者が所有しているバージョンを調査した。なお、QuarkXPressは対象に含まれていない。

photophoto 「DTPでよく使用するソフトのバージョン」の調査結果

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 IllustratorとPhotoshopについては、CS4のユーザーが最も多いという結果になった。2011年7月に行われた同じアンケートでは、前バージョンのCS3ユーザーが最も多かったが、Illustratorでは5%以上、Photoshopでは7%以上下落して2位に退いている。InDesignはCS3のユーザーが最も多く、CS4は0.2%差で2位に。またAcrobatについては、半数近くの47.1%が9を選択している。

 吉田印刷所ではAdobeのCreative Suite製品について、Mac OS X 10.7 LionではIllustrator CS3のアップデーターが動作しないほか、アップグレードポリシー変更によりCS3から次期製品のCS6にアップデートできないため、現行のCS5.5(CS5を含む)のユーザーが増える一方で、一定のCS3ユーザーが今後も残ることが考えられると分析している。

 またInDesignは、CS5とCS5.5で電子書籍関連の機能や出力品質に違いがあり、InDesign CS5.5ユーザーが増加しなければ、InDesignを使った電子書籍制作は一部のユーザーに限られることを指摘。次期CS6ではさらなる向上が見込まれているが、ユーザーがCS5.5以降のInDesignに移行するには時間がかかるため、制作ワークフローをどう構築するかがポイントになるとまとめている。

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