Story HD――iRiver電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、Google eBookstoreにネイティブ対応し、6インチで768×1024ドットという高い解像度を備えた「iRiver Story HD」を取り上げる。

» 2011年11月22日 15時21分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 韓国iRiverが米国などで販売する電子書籍リーダー端末。Googleの電子書籍ストア「Google eBookstore」にネイティブ対応し、直接コンテンツをダウンロードできることが最大の特徴。

 ディスプレイ部分には768×1024ドットという高い解像度を持つLG製の電子ペーパーを採用しており、細かい文字の表示に強みを持つ。メニューは英語ながら、日本語フォントを搭載しており、日本語ファイルの表示に対応するほか、ZIP圧縮された画像ファイルの表示にも対応するなど、コミックのビューワにも適している。

 一方で、タッチ操作に非対応であるほか、Wi-Fiは11b/gのみで11nに非対応、カードスロットはmicroSDではなくSD、USBコネクタもmicroBではなくminiBであるなど、ハード的にはやや古さも感じさせる箇所もある。iriver Japanが販売している「Cover Story Basic」と異なり日本では未発売で、無線機能を国内でそのまま使うと技適マークがないことから電波法違反にあたる点は注意。通信機能はWi-Fiのみで、通信機能のないBasicモデルも用意されている。

スペックで見る「iRiver Story HD」

メーカー iRiver
国内発売時期 未発売
発売時価格 139.99ドル
専用/汎用 専用
OS 独自(Linuxベース)
OSバージョン -
サイズ(※最厚部) 125.7(幅)×190.4(奥行き)×9.3(高さ)ミリ
重量 約207グラム
解像度 768×1024ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(LG製)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト
メモリカードスロット SD/SDHC
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 6週間
タッチ操作 非対応
対応フォーマット PDF、EPUB、TXT、FB2、DJVU、DOC、HWP、ZIP(JPEG、BMP、PNG、GIF)
コネクタ USB(miniB)
電子書籍ストア Google ebookstore
そのほか 海外での発売は2011年7月。ZIP圧縮JPEG、BMP、PNG、GIFにも対応
最終更新日:2011年11月20日

写真で見る「iRiver Story HD」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 本体色はホワイトだが、ボタンやエッジの色のせいでややベージュがかって見える(写真=左)/約207グラムと電子ペーパー採用端末としては重い部類に入るが、持った際のフィット感はそこそこある(写真=中央)/物理キーボードを搭載。外観はKindle Keyboardに酷似するが、キーが横長なのが相違点(写真=右)
単体正面左側面右側面 正面図。ボタン配置は最下段を除いてほぼ左右対称となっている(写真=左)/左側面。特にボタンや端子類はない(写真=中央)/右側面。最近の端末としては珍しくフルサイズのSDカードスロットを装備(写真=右)
上面底面裏面 上面。ボタン類は何もなくすっきりしている(写真=左)/底面。USB miniBコネクタを備える(写真=中央)/裏面。下部に電源ボタンを備える(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 起動直後のメイン画面。上段に「Google eBookstore」へのリンク、中段に最近読んだ本へのリンク、中段以下にコンテンツが表示される(画面=左)/Google eBookstoreからダウンロードしたコンテンツを読むことができる(画面=中央)/日本語コンテンツも表示可能。文字サイズなどの調整は設定が反映されるまでの時間がやや掛かる印象(画面=右)
高精細なためPDFの表示も美しい(画面=左)/PDFのリフロー表示にも対応するが、元のコンテンツが縦書きなどの場合、うまく表示できないケースも見られる(画面=右)

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