Cybook OdysseyのHSISテクノロジーとは何か?

Bookeenが発売する電子書籍リーダー「Cybook Odyssey」に搭載されるHSISという技術は、電子ペーパーが苦手とする表示の高速化などを大きく改善するようだ。

» 2011年11月21日 11時00分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Bookeenが先月発表したCybook Odysseyという名の新たな電子書籍リーダー。6インチのE Inkディスプレイを搭載し、HSISという技術が大きく宣伝されている同端末だが、その詳細がほとんど明かされていなかったHSISについて、Bookeenは幾つかの最新情報を公表した。


 同社によると、HSISはBookeenが2年間の研究開発の末に生み出したアーキテクチャで、電子インクの機能強化を図るハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントで構成されている。品質とパフォーマンスを重視しつつゼロから開発されたもので、最適化されたソフトウェアスタックとアルゴリズムにより効率的なディスプレイ管理を実現し、演算処理と再読込時の表示を高速化することが主目的だとしている。

 Cybook Odysseyに搭載されるE Ink Pearlタッチディスプレイは電子ペーパーによる最高の読書体験を提供しているが、さらにBookeenとTexas Instrumentsによって共同開発されたCotex A8プロセッサも搭載され、純粋に効率的な処理能力をもたらしている。

 エンドユーザーパフォーマンスの観点からCybook Odysseyをみると、驚異的なバッテリー寿命、素早いページ送りなどが特徴で、ロールするメニューあるいはスクロールするWebブラウザを提供するはじめて電子ペーパーによるリーダーとなる。このHSISはグレースケールのE Inkだけでなく、カラー表示を行うE Ink Tritonにも適用可能だという。

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