Kobo eReader Touch Edition――Kobo電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、先日楽天が買収を発表したカナダのKoboが販売し、その後2012年7月から国内でも販売されたkobo Touchの海外モデル「Kobo eReader Touch Edition」を取り上げる。

» 2011年11月20日 17時30分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 カナダKoboが販売する電子書籍端末。KindleやNOOKと同様、モノクロ16階調のE Ink電子ペーパーを採用しており、連携ストアであるKobo eBook Storeから無線LAN経由で電子書籍を購入して読むことができる。5色の本体カラーを取りそろえ、色で選ぶ楽しみを備えているのも他社の端末にない特徴。通信機能はWi-Fiのみで3Gモデルは用意されない。同社ではほかにタッチ操作に対応しない姉妹モデル「Kobo Wi-Fi」もラインアップしている。

 7種類のフォントを内蔵するなど多言語対応には積極的だが、当初は日本語には対応しておらず、フォントをインストールすることでのみ日本語コンテンツの表示が可能だった。読んだページ数や冊数、読書時間などを表示する「Reading Life」と呼ばれる機能を備えるなど、ソーシャルリーディング機能では他社に先行する部分もある。

 「NOOK」と同様に日本では未発売のモデルだったが、2011年11月に楽天がKoboの買収を発表、2012年7月からは国内での販売も開始された。なお国内モデルはロゴが異なるほか、CPUなど一部仕様に相違がある。

スペックで見る「Kobo eReader Touch Edition」

メーカー Kobo
国内発売時期 未発売
発売時価格 129ドル
専用/汎用 専用
OS 専用(Linuxベース)
OSバージョン 2.4
サイズ(※最厚部) 114(幅)×166(奥行き)×10(高さ)ミリ
重量 約185グラム
解像度 600×800ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g/n
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト(ユーザー利用可能領域は1Gバイト)
メモリカードスロット microSD
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 1カ月
タッチ操作 対応
対応フォーマット EPUB、PDF、MOBI、JPEG、GIF、PNG、BMP、TIFF、TXT、HTML、RTF、CBZ、CBR
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア Kobo eBook Store
そのほか 海外での発売は2011年5月、国内ではCPUなど一部仕様を変更したモデルが「kobo Touch」として2012年7月から販売
最終更新日:2013年5月14日

写真で見る「Kobo eReader Touch Edition」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 本体色はホワイト。上部ロゴの影響か色合いはやや青白く感じられる(写真=左)/。約185グラムと他社製品より若干重いが、バランスもよく持ちやすいため気にならない(写真=中央)/6インチサイズの電子ペーパー採用端末。エッジがしっかりした硬質なデザイン(写真=右)
単体正面左側面右側面 正面図。画面下にあるのはホームボタン(写真=左)/左側面。microSDスロットを備える(写真=中央)/右側面。特にボタンや端子類はない(写真=右)
上面底面裏面 上面。電源ボタンを備える(写真=左)/底面。microUSBコネクタを備える(写真=中央)/裏面。本製品の特徴でもあるキルト調の凹凸パターンは手触りもよく、滑り止めの役割も果たす(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 起動直後のメイン画面。各コンテンツの表紙が渦巻状に並ぶ(画面=左)/PDFコンテンツを表示したところ。画面の左右タップもしくはフリックでページめくり、中央タップでメニュー表示という構成(画面=右)
メニュー画面。自前でフォントを追加できるほか、行間やマージンを細かく調整できる。綴じ方向の切り替えはできない(画面=左)/「Reading Life」機能では、読んだページ数や冊数、読書時間などさまざまな統計情報を表示でき、読書のモチベーションの向上に役立てることができる(画面=右)

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