Plastic Logic 100電子書籍リーダー、ついにロシアでデビュー

Plastic Logicが4年間の苦難を乗り越えてロシアで販売を開始した電子書籍リーダー「Plastic Logic 100」。薄く、軽く、そして独特の耐衝撃性と頑丈さを備えたPlastic Paperという新技術は教育市場にうまくフィットするだろうか。

» 2011年09月21日 11時00分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Plastic Logicは4年間の試練と苦難を経て、1台の電子書籍リーダーを発表した。「Plastic Logic 100」と名づけられたこの新たな電子書籍リーダーは教育システムをターゲットにロシアでのデビューを飾った。

 Plastic LogicのCEO、インドロ・ムカルジー氏はモスクワプラネタリウムで開催されたイベントに英国の貿易産業相、ロード・グリーン氏が訪問したのに合わせて公式にこの端末を発表した。RUSNANOとUK Trade & Investment (UKTI)が開催したイベントは英国とロシアの共同技術協力の一例としてPlastic Logicを取り上げた。

 Plastic Logic 100はLCDやE Inkではない特許取得済みのPlastic Paperという新たな技術を利用している。ベースがガラスではないので、そのディスプレイは大きく、薄く、軽く、そして独特の耐衝撃性と頑丈さを備えている――これは学生などが利用する際の重要な要素だ。

 新たなデバイスは紙のように読める10.7インチ耐衝撃スクリーンを誇る。解像度は1280 x 960ドットで150 PPI。静電容量性タッチスクリーンインタフェースを備え、ほとんどのタッチスクリーン方式のE Inkデバイスよりもよい操作感だ。ちなみに、これは新たなKobo Touch Readerに採用されているものと同じ技術である。デバイスは800 MHzのプロセッサと4Gバイトの内部ストレージを搭載している。バッテリーは連続使用で一週間ほど持ち、かなり頼りになる。

 新たな電子書籍リーダーは現在ロシアでの注文向けに入手可能で価格は24000ルーブルほどになるだろう。デバイスは今月末に学校に出荷され、40冊を超える教科書が抱き合わせされることになるだろう。

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