「Google eBookstore」からWi-Fi経由で直接コンテンツをダウンロードできる電子書籍リーダーがiRiverより登場するが、これはGoogleの電子書籍戦略をさらに推し進めるものだ。
広範な電子書籍配布の長年の支持者であるGoogleは、もはや電子読書のサイドラインの外側に座っていることに満足しておらず、Goodle eBookstoreと直接連動する電子書籍リーダーを発売するためにiRiverと提携している。
このデバイスはユーザーにGoogle eBookstoreから電子書籍を直接購入することを可能にし、スマートフォンやタブレットではなく電子書籍リーダーに直接電子書籍を読み込みさせることを可能にする初のデバイスで、Google eBookstoreの300万冊以上の無料ダウンロード可能なタイトルと何十万冊もの購入可能なタイトルのカタログを利用できる。
iRiverのStory HDはEPUBに対応するデバイスであり、理論上、ユーザーは地元の図書館の電子書籍貸し出しの恩恵を完全に享受できるはずで、それはKindleのユーザーがいまだに待望しており、OverDriveの最近の発表のおかげで近い将来起こるように望んでいることだ。
The Official Google Blogの公式発表によると、「iRiverはGoogle eBooksと統合された電子書籍リーダーを発売する最初のメーカーとなるので、Story HDはわれわれにとって新たなマイルストーンになる。Story HDについてはiRiverのWebサイトでより多くのことが分かる」とのことだ。
デバイスはWi-Fi経由のダウンロードに対応するが、3G接続には対応しておらず、このことでKindleおよびNookと価格面で競争力があることに一役買っている。iRiver Storyは店頭とオンラインで7月17日から139.99ドルで販売される。この電子書籍リーダーはクラウドベースのストレージに対応しているので、ユーザーはデバイスでの読書をやめても、スマートフォンあるいはPCで同じところから読書を継続することができる。
Googleは単純に電子書籍の到達範囲を広げる事業に長くこだわっており、ハードウェアの生産にはそれほど関心を抱いていないが、このiRiverとの事業はその方向への確かな一歩だ。Googleが最終的に、自社ブランドのデバイスをリリースする計画があるかどうかはまだ分からない。
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