2009年に公開が停止されていたWebマンガ『オナニーマスター黒沢』が帰ってきた――双葉社とニコニコ静画の特設コラボページ「月刊のアクション」で再公開されている。
オナニーマスター黒沢は、伊瀬勝良氏によって新都社の『文藝新都』上で連載されたWeb小説。過激なタイトルとは裏腹に、思春期特有の悩みや淡い恋愛模様を真摯に描いた内容がネット上で高く評価され、2009年9月には双葉社から『キャッチャー・イン・ザ・トイレット!』へと改題して、書籍化もされている。
同作品が広くWeb上で認知されたきっかけの一つがコミカライズ。現在月刊ヤングマガジンで『戦闘破壊学園ダンゲロス』を連載中の横田卓馬氏が、Webマンガサイト「第四十工房」で原作を30話に渡ってコミカライズしたことで人気に火がついた。しかし、横田氏の商業デビューに伴い、2009年に第四十工房は閉鎖、コミック版「オナニーマスター黒沢」も多くのユーザーに惜しまれながら公開停止となっていた。
今回、双葉社からキャッチャー・イン・ザ・トイレット!文庫版が10月に発売されるのを記念し、著者の伊瀬勝良氏から横田卓馬氏にコミカライズ版の再公開を打診したところ、横田氏が快諾したため今回の再公開となった。
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