出版業界ニュースフラッシュ 2015年8月第4週

丸善と雄松堂書店の経営統合、集英社の微減収増益決算などが話題に。

» 2015年08月31日 12時00分 公開
[新文化通信社]
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丸善と雄松堂書店、2016年2月に経営統合

 丸善CHIホールディングスは8月26日、取締役会を行い、完全子会社である丸善と雄松堂書店を合併して経営統合することを決議した。存続会社は丸善、消滅会社は雄松堂書店。

丸善の所在地、代表者、資本金、決算期などの変更はない。合併期日は2016年2月1日の予定。丸善は「丸善・雄松堂株式会社」と社名を変更して営業を開始する。旧丸善と雄松堂書店は教育・学術関連事業や洋書を主にした書籍販売に強く、それぞれ販路をもっている。同ホールディングスでは「この合併により同事業の一層の拡大を目指す」としている。

集英社、微減収増益決算

 8月26日、東京・一ツ橋の本社で株主総会および取締役会を行い、第74期(2014年6月1日〜2015年5月31日)決算と役員人事を確定した。売上高は1221億5900万円(前年比0.9%減)。「雑誌」部門が約715億円(同4.4%減)、「書籍」が約151億円(同7.6%減)、「広告」が約105億円(同4.7%減)、「その他」が249億円(同18.9%増)。当期純利益は41億3000万円(同10.0%増)の増益となった。

 役員人事では、塩野嘉和常務が専務に、石渡孝子取締役が常務に昇任。村田登志江氏と渡辺隆氏は取締役に、北畠輝幸氏と隅野叙雄氏が役員待遇に、木川真希子氏が監査役に新任した。鳥嶋和彦専務と高森茂取締役は退任し、それぞれ11月に白泉社、集英社サービスの代表取締役に就く予定。山下秀樹取締役相談役は退任して顧問となった。

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