続いて、探しやすさの検証です。
コミックシーモアで本を探す方法には、PC WebとモバイルWeb(URLはPCと同じ)があります。アプリ内ストアには非対応です。
キーワード検索がサジェスト機能に対応したのが、前回調査との大きな違いです。通常はAND検索ですが、「-」記号によるNOT検索にも対応しています。検索結果一覧は以前と同様、さまざなま条件を複数指定して絞り込める使いやすいものとなっています。表示モードの切り替えや並び替えなどの機能も、以前と変わらずです。
キーワードなし[立ち読みあり]で検索すると、10万7189件(8月12日時点)ヒットします。前回調査では「1巻だけ立ち読み可能で2巻以降は非対応」という状況が見られましたが、今回確認した範囲では続刊にも[立ち読み]ボタンが付いており、その後改善されたものと思われます。ただ、ジャンル別では、マンガは9割以上が立ち読みできますが、マンガ以外は6割前後、中でも「一般小説」ジャンルは4割弱しか立ち読みできないのは少し気になるところです。
カテゴリートップに表示される中吊り広告風バナーの下には、[新着][特集][キャンペーン][オススメ][ジャケ買い!][マンガ賞][ランキング][雑誌][ジャンル]といったメニューが追加され、本を探す選択肢が増えました。中でも[ジャケ買い!]は、書影が作品詳細画面よりも大きく表示され、書店の平台を眺めているような感覚にさせられます。
作品詳細画面の書誌情報は、書影・タイトル・シリーズ名・著者名・原作者・キャラクターデザイン・価格・評価点・レビュー・カテゴリー・ジャンル・出版社・レーベル名(掲載誌)・出版年月(紙)・ISBN・ファイルサイズ・配信中のシリーズ巻数・「人気のTOP100」・内容紹介文・対応端末と、シリーズの商品一覧・「この作品を読んだ人はこんな作品も読んでいます」リコメンドなどです。
前回調査との違いは、作品または作家名での新刊通知設定ができるようになったことと、Twitter・LINE・メールでのシェアに対応したことです。紙の本の価格やページ数、電子版配信日といった情報は以前と同様、ありません。レビューや評価点はシリーズ単位でまとめられており、巻ごとには見られない点は残念です。
レンタルや読み放題コースも用意されているのがコミックシーモアの大きな特徴ですが、前回も指摘した「販売形態で絞り込む」機能は、PC Webではまだ利用できません。作品詳細画面に「この作品をレンタルする」リンクはありますが、読み放題対応なのかどうかは分かりません。数十巻あるシリーズが月額780円(税込)の読み放題ライトに対応していたら、巻別購入やレンタルではなく読み放題コースを選ぶ可能性が高いわけですから、誘導があるとさらにユーザーフレンドリーではないでしょうか。
機能や情報量はPC Webとほぼ同じですが、キーワード検索のサジェスト機能には未対応です。モバイル向けのみ1話単位での配信を行っている場合があり、絞り込み条件には「話売り作品」があります。また、「レンタル」での絞り込みは、モバイルでは可能になっています。
評点:☆3.0
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