インタビュー
» 2015年07月28日 06時00分 UPDATE

カップルも仰天? 間違えない結婚式場選びとは

[新刊JP]
新刊JP

 一世一代のイベントともいわれる結婚式。大人のケジメとして、親たちへ感謝する場として、結婚式を挙げるカップルがいる一方で、挙式をしないという選択をするカップルもいます。

 そんな“結婚式を挙げない”夫婦たちに向けて、結婚式のメリットや良さを説明する一冊が『幸せになりたけりゃ結婚式を挙げなさい』(辰巳出版/刊)です。本書の著者・林敏史さんは静岡県でブライダルの会社を経営しており、その経験から、結婚式を挙げることが夫婦の幸せにつながると訴えます。

 では、どうして結婚式を挙げるべきなのか? また、結婚式を挙げる上で気を付けるべきことは何なのか? お話をうかがいました。

(新刊JP編集部)

カップルが仰天? 結婚式プランナーの裏の顔を見てしまった……

『幸せになりたけりゃ結婚式を挙げなさい』の著者・林 敏史さん 『幸せになりたけりゃ結婚式を挙げなさい』の著者・林 敏史さん

―― 「お金がないから結婚式を挙げない」というカップルもよく聞くようになりましたが、本書はそうした「結婚式を挙げない」という選択のデメリットと、結婚式のメリットを説明した一冊です。林さんは「結婚式を挙げない」という選択をするカップルについてどうお考えですか?

 結婚式は大切な儀式ですから、もちろん挙げた方がいいと思います。ただ若い方々の話を聞いていると、結婚式に派手なイメージを持っていらっしゃる印象はありますね。20代半ばくらいの方々の親御さんたちは、ちょうどバブルのころに結婚式を挙げたという人も少なくないので、伝え聞いているのかもしれません。ただ、結婚式はそもそも儀式ですから、その意味をちゃんと分かっていただくということが必要だと考えています。

―― わたしの周囲には写真だけ、指輪だけというカップルもいますね。指輪すら付けない夫婦もいますし。

 寂しいですね。「結婚した」という強い実感がないと、結婚記念日を忘れてしまいやすくなってしまいますから。挙式をすれば、後々に「あの結婚式、よかったね」という大切な思い出になりますし、そのときに一緒に協力して準備をすることで夫婦がお互いを知っていくことができるのではないかと思います。そういう意味でも「ナシ婚」は寂しいですよね。

―― 「結婚式を挙げるのは何のため」という調査に対して、女性の47%、男性の27%が「親孝行のため」と答えたというデータがあります(アニヴェルセル株式会社調べ)。この結果についてはいかがですか?

 実はこのデータについては意外な印象を受けました。ただ、これはとても良いことで、結婚式は感謝を伝える場でもあり、2人で歩んでいくという決意を表明する場でもあります。一人前になった姿を親に見せたいというのは、素晴らしいことですよ。

海外では家族や夫婦の写真を家の中に並べる家庭が非常に多いのですが、日本ではまだまだ少ないと思っていて、私は中学校でブライダルの仕事について講義をすることがあるのですが、聞いてみるとだいたい(写真を飾っている家庭は)半分くらいです。結婚式を挙げている両親の写真が飾ってあると、それを見た子どもたちが「結婚っていいな」と思うじゃないですか。日本もそうなっていくことが大事だと思いますね。

―― 中学校で講義をされているとおっしゃいましたけど、結婚式に対する中学生の反応はどんな感じですか?

 講義を通して、結婚式をしたくなったという中学生は多いです。ただ、やはりそう言う生徒は女の子の方が多いですね。

―― 「お嫁さんになる」という憧れを持っている女の子は多いですよね。逆に男の子は意外と冷めていたりして。

 男の子は冷めていますよね(笑)結婚式の話はやはり女の子の方が真剣に聞いてくれますよ。でも、男の子もだんだんとノッてきて「結婚式挙げたくなりました」といわれます。

―― お話を戻しますが、「お金がないから結婚式を挙げない」という言葉の裏には、「結婚式はお金が掛かる」というイメージがあるのだと思います。私も知人から、結婚式を挙げるために1年間くらいずっとお昼ご飯の予算を1日300円くらいにしていたという話を聞いたことがあって、そういうところから「大変そうだ」という印象を持ちました。

 結婚式の予算やその夫婦の年収などにもよると思うのですが、しっかりと考えて、無理をせずにやればご祝儀だけで元を取れる場合もあります。(ご祝儀は)平均すると4万円以上集まるものですから。また、人前式をするというのも手ですしね。

―― 結婚式を挙げるときは、ウエディングプランナーと相談しながら準備を進めていきます。ただ、その際にオプションで「あれもつけましょう、これもつけましょう」となってしまうとどんどん予算が膨れ上がっていくような話もありますが……。

 それはプランナーさんや、そのブライダル会社の社長の考え方ですね。新婚夫婦を食い物にしようとしている悪徳会社もあります。「一組から最低500万円は売り上げよう」というような。

―― そうするとプランナーさんがお勧めしたくないものも勧めないといけない。

 売上のためにね。契約の額が給料に跳ね返るようなやり方をとっているところもあります。そうなると、本当にカップルのことを考えた挙式ができなくなる。

―― 夢を食い物にしているような感じですね。

 こんな例もあります。あるカップルが結婚式の打ち合わせのために式場まで行ったのですが、ちょっと(式場に)着くのが早すぎたのか、朝礼をしている声が聞こえてきたんですね。それで驚いてしまった。「今日は○○家が打ち合わせに来ます!今、予算は総額300万円、今日の打ち合わせで100万円アップさせます!」とプランナーが言っていたんです。

―― それは衝撃ですね……。

 もちろん、その式場はキャンセルをしたそうです。プランナーさんというよりは、経営方針による部分が大きいのですが、そういった情報を仕入れるには、「みんなのウェディング」といった口コミサイトを活用することがベストですね。会場が広い、ちゃんとした教会がある、とかではなく、自分たちのサイズに合った結婚式ができるかどうかがカギですし、それはプランナーさんの腕前による部分が大きくなりますよね。

結婚式の準備で関係がこじれるカップルの特徴

『幸せになりたけりゃ結婚式を挙げなさい』著者の林敏史さん

―― 自分たちに合ったプランナーの選び方、付き合い方についてどのように意識すればいいのでしょうか。

 フィーリングが合う人が一番いいと思います。大きな式場であっても、プランナーと合わなければ幸せな結婚式は挙げられません。だから、そこにいるスタッフで選ぶべきだと思いますね。意外とベルトコンベア的に流れ作業でやっているプランナーもいたりしますからね。これは最悪なケースです。

―― 結婚式の準備が上手く進まないカップルの特徴について教えていただけますか?

 新郎の動きが問われますね(笑)。よく新郎が「新婦の好きにやってほしい」と言うことがありますが、新郎が協力する姿勢がないと歯車が合わなくなっていきます。仕事が忙しいのは分かりますが、一生に一回のことですから、お嫁さんの気持ちを第一に考えて、相手を思いやる言葉をかけてもらいたいですね。

―― 逆に新郎が何でも決めてしまうというケースはいかがでしょうか。

 うーん……あまり良くないかもしれないですね(苦笑)。でも、そういうカップルって付き合っているときからそういう力関係を築いていることが多いですからね。

 実は結婚式の準備は仕事の進め方と一緒なんです。コミュニケーション能力がすごく求められる。

―― 本書にも「結婚式の準備は仕事に直結する」と書かれていましたね。

 そうですね。結婚式という1つの大きなプロジェクトをまわしていくということですから。上司も見ていますし、友人、知人も協力してくれるはずです。そのためにもプランナー選びに失敗しないようにしてほしいです。

―― また、本書では再婚での結婚式にも触れています。離婚率の高まりによって再婚夫婦の増加がこれからさらに進んでいくことが予想されますが、林さんはどのようにお考えですか?

 これは再婚同士の夫婦だけではなく、初婚と再婚というケースもあります。女性が初婚の場合、しっかりと結婚式を挙げるカップルが多いですね。お互い再婚同士ですと、会費制のパーティーで祝うというケースが多いように感じます。自分たちの状況に合った形で式を挙げることが大事だと思います。

―― 本書をどのような人に読んでほしいとお考えですか?

 もちろん若い世代の方々にも読んでほしいのですが、親世代の方々にもぜひ手にとっていただきたいです。親世代の方でも「挙げなくてもいい」と考えている人は少なくないんです。ただ、自分の子どもたちが幸せになるために結婚式は必要ですから、それを知ってもらいたいですね。

 また、ブライダル業界に携わっている方々にもぜひ目を通してほしいです。カップルに幸せな結婚式を挙げていただくことが私たちの仕事ですが、前半にお話をしたように、売り上げが最優先になってしまっている会社もあります。本当に何が大事なのか、本書が一度考えるきっかけになってもらえるとうれしいですね。

―― 最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします。

 結婚式は一生幸せが続く魔法のようなものだと思います。その本質をこの本を通して知っていただければうれしいですね。新郎の方々はお嫁さんも、ご両親も、幸せにしてあげてほしいです。

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