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» 2015年07月25日 06時00分 UPDATE

芸能人にリア恋 「ジャニヲタ」の生態

[新刊JP]
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 筆者の身内には、「関ジャニ∞」が生活の中心になってしまっているほどの「eighter(エイター)」がいる。

 コンサートはお金と時間がある限り必ず行くし、時には地方遠征もして、毎回大量のグッズを買い込む。彼らが出演するテレビ番組は絶対に逃さないのは基本中の基本。セブンイレブンの一番くじは、くじを買い占めるほどの熱意だ。

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 何かに熱中する気持ちは分からないでもないのだが、よくよく見ると「自担(自分の好きなメンバー)」以外のグッズも買っているし、「○○君にリア恋」と言いつつ彼氏がいたりするし、門外漢には不可解なことも多い。

 『ひみつのジャニヲタ』(みきーる/著、青春出版社/刊)は、ジャニーズのアイドルグループたちを日夜追いかける「ジャニヲタ」たちの生態にフォーカス。筆者の感じていた疑問も含め、彼女たちの実像と価値観がぼんやりと見えてくる。

「ジャニーズ好き」=「面食い」ではない

 「ジャニーズ好き」という女性はイコール「面食い」だと思われがちだが、本書によると必ずしもそうではないようだ。

 ジャニーズ応援歴20年という著者によると、ジャニーズとは「半世紀も前からスープを注ぎ足し注ぎ足しやってきた“ジャニ鍋”で煮えた男子の集まり」。そこで煮込まれたアイドルたちには、グループも世代も超えた「ジャニーズ」としか言いようのない魅力があるのだという。

 だとするとジャニヲタが愛してやまないのは、容姿やキャラクターだけではなく、ジャニーズだけが身にまとう“気”なのではないか。

アイドルへの思いは「本気の恋愛感情」なのか

 ジャニヲタが自担に向ける熱意の性質も、はたから見るとよく分からない。

 たとえどんなに好きでも、彼らは芸能人であり、「恋愛対象」として手の届く相手ではない。冒頭の身内にしても「マジでアイドルに恋しているのか?」は疑問だ。

 もちろん、アイドルとの距離感は人によってさまざまなのだろう。「手の届かない存在」とわきまえて実際の恋愛とは区別するジャニヲタもいれば、本気で恋愛対象に入れているジャニヲタもいる。後者の場合は、彼氏ができてもジャニーズアイドルより好きになれないということで、別れを切り出すこともあるようだ。

リアルタイムで見ている番組を録画するワケ

 ディープなジャニヲタなら、自担が出演するテレビ番組は欠かさずチェックし、万が一見逃そうものなら激しく後悔する。

 それ自体は理解できるのだが、リアルタイムで見られるときであっても録画するのは不思議な気もするし、同居しているなら「録画するならこちらの見たい番組を見せてくれよ」という気にもなる。

 しかし、ここにはジャニヲタなりの理屈があるようだ。リアルタイムはジャニヲタ同士でメッセージを交わしたり、ツイッターなどで“実況”しながら見るもの。そして録画は、改めてじっくり見るためのもの。どちらにも意味合いがあり、欠かすことのできないものなのだ。

 生活の全てをささげてジャニーズアイドルを応援するジャニヲタの精神性と価値観は、わかりやすそうでいて、実は知れば知るほど複雑で、それ故に家族にいると期せぬことから口論になってしまうことも多い。

 興味がない人間にとってはなかなか理解し難いところだが、彼・彼女らがなぜジャニーズにハマるのか、どんな考え方で行動しているのか。近くにジャニヲタがいる人は無駄な摩擦を避けるためにも『ひみつのジャニヲタ』を一読しておくといいかもしれない。

(新刊JP編集部)

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