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» 2015年07月01日 22時00分 UPDATE

国際電子出版EXPOリポート:人が集まるのにはわけがある 人気ブースの中身をチェック

今回を最後に東京国際ブックフェアへの統合が決まっている「国際電子出版EXPO」。今回注目を集めているブースをチェック。

[西尾泰三,eBook USER]

 東京国際ブックフェア実行委員会とリードエグジビジョンジャパンが主催する国内最大の本の展示会「第22回東京国際ブックフェア(TIBF)」が7月1日、東京ビッグサイトで開幕した。「第19回国際電子出版EXPO」などが同時開催されている。

 2016年からは9月(23日〜25日)の開催となるTIBF。電子出版EXPOもTIBFに統合される予定となっている。今回の電子出版EXPOは2014年のそれと比べてもさらに出展社が減っており、あいにくの雨模様と相まってややさみしい印象を与える。大きなブースを構えているボイジャー、メディアドゥ、そしてブックフェアに出展している大日本印刷のブースを紹介しよう。

ボイジャーブース

ボイジャーブースではツボを押さえた人選のセッションが連日開催される ボイジャーブースではツボを押さえた人選のセッションが連日開催される

 ボイジャーブースでは、多くのゲストを招いた無料のセッションが期間中多数予定されていて、多くの人が足を止めて話に聞き入っていた。

 サービスのアップデートとしては、同社の電子出版サービス「Romancer」に有料プランや業務用プランなどが新設され、幅広い電子出版ニーズに対応しようとする動きがみられる。RomancerではEPUB変換後のファイルサイズが月50Mバイトまでは無料で利用できるが、有料プラン(月額500円)ではこれが150Mバイトに拡張される。業務用プランでは立ち読み版のファイルやオンデマンド印刷用PDFの自動作成も行えるようになっている。

 ブラウザビューワ「BinB」の方は、「青空 in Browsers」で試験的に提供されている音声読み上げ(日本語音声合成エンジン「Open JTalk」を利用)のブラッシュアップ、およびレンダリング周りの高速化を進めているという。

メディアドゥブース

tnfigexpo003.jpg メディアドゥブース。講演を行っているのは同社の溝口敦氏

 メディアドゥブースでは、同社がコンテンツを取り次いでいるLINEマンガの担当者などを招いたセミナーを開催しており、ボイジャーブースと並ぶにぎわいを見せている。

 同社は6月30日に米OverDriveの電子図書館システムを茨城県龍ケ崎市立中央図書館、潮来市立図書館に提供したことを明らかにしており、ブースでもそれを紹介するパネルが展示されている。同社の電子図書館関連のトピックは、OverDriveのスティーブ・ポタシュCEOによるトークセッションが期間中数回予定されており、そちらの内容をお伝えする予定だ。

電子図書館関連の紹介パネル 電子図書館関連の紹介パネル

 このほか、アマゾンジャパンが提供している「プリント・オン・デマンド(POD)」に対し、コミックジャンルでの専属取次の契約を締結したことを7月1日に発表しており、それを紹介するパネルも確認できる。この取り組みは、Amazon.co.jpで既に販売しているコンテンツや同社が直契約をしている出版社のコンテンツを除いたコミック作品をPODで提供するもので、メディアドゥはPOD用データと書誌データの管理および納品、売上報告と支払業務などを行う。

DNPブースではhonto pocketで「グイン・サーガ全集」の発売予定が明かされる

 大日本印刷(DNP)のブースでは既知のソリューションが多く展示されていて、新鮮さないが、ソリューションの数が多く、見応えがある。

 同社ブースで今回初披露されているのは、読書専用端末「honto pocket」の新ラインアップとして、『グイン・サーガ』(栗本薫)全153点を1台に入れた「グイン・サーガ全集」だ。

tnfigexpo001.jpg 展示されていたグイン・サーガ全集

 同作の表紙イラストを手掛けた加藤直之さんがhonto pocketの背面に直筆でオリジナルイラストを描いた特別仕様で、加藤さんの描き下ろし原画をDNPの高精細印刷できめ細やかに再現したものなどが付属する。値段や発売時期は未定だが、価格は10万円を超える見込み。数量もさほど多くないまさにプレミアムな製品となりそうだ。

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