続いて、買いやすさの検証です。
紀伊國屋書店ウェブストアやKinoppy アプリストアで[電子版を購入]や[ほしいものリストへ追加]などの機能を利用するには、会員登録を行いログインしておく必要があります。新規登録時に入力が必要な項目は、[メールアドレス][姓][名][フリガナ][性別][生年月日][都道府県][パスワード][生年月日][パスワードリマインダ秘密の質問]およびその答えと、前回と変わっていません。
紀伊國屋書店ウェブストアとAndroid版Kinoppy アプリストアの決済方法は、クレジットカード(JCB・Visa・Master・AmericanExpress・Dinersほか、Vプリカにも対応)、フレッツ・まとめて支払い、紀伊國屋書店の店頭で購入できるプリペイド式のギフトカード、紀伊國屋書店(実店舗)と共通のポイントに加え、キャリア決済(ドコモケータイ払い/auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払い決済)と電子マネー(WebMoney/BitCash)が追加されました。iOSアプリではApple ID決済に対応しています。
非常に幅広い支払い方法に対応しており、クレジットカードが持てない方(例えば子ども)などでも利用できます(☆+0.5)。ただ、海外からの利用は「販売許諾を出版社から得られないため」禁じられたままです。
紀伊國屋書店ウェブストアでログイン認証が済んだ状態から、「カートに追加」→最初に読むデバイス(KinoppyかReader)を選択→「注文手続きへ進む」→支払い方法の選択(ポイントやクーポンの利用)→「確認画面へ進む」→「注文する」→注文完了画面の4ステップ(最低6クリック)で購入できます。
細かいことを言うと、最初に読むデバイスや支払い方法を毎回選択する必要があるのが少し煩わしいため、前回選択した内容を記録しておいて欲しいところです。
作品詳細画面下部の「同じシリーズの商品一覧 」からまとめ買いをしたり、配信予定作品の「新刊予約」も可能です。ただ、予約対象作品はまだそれほど多くありません。
評点:☆3.5
続いて、保管しやすさの検証です。
購入した本はクラウドに保存され、「メイン本棚」で任意にフォルダ分けや好きな並び順で整理したり、本棚を追加したり、一定の条件に基づいて自動的に本を並べる「スマート本棚」に切り替えたりできます。
スマートフォンかタブレットで、表示モードが[標準]か[グリッド]の場合は、本棚表示をピンチアウト/ピンチインで拡大・縮小できます(Windowsデスクトップ版は、環境設定の「サムネイルサイズ設定」で変更)。背景テクスチャも、[木目][ライト][ダーク]から選択可能です。外部ファイルの読み込みにも対応しており、Dropboxとの連携もできます。
本棚の並び順や設定は、同じIDでログインした異なる端末でも自動同期されます。簡単な並び替え程度しか提供していない電子書店も多い中、Kinoppyの本棚機能は群を抜いています(☆+0.5)。
また、プログレッシブダウンロードに一部のファイル形式(EPUBとHyComic)が対応しており、ダウンロードの完了を待たずに読み始められる点も特筆すべき点です(☆+0.5)。ただ、Mac OS X版アプリだけまだメジャーアップデートが提供されておらず、「スマート本棚」や、本棚の拡大縮小、プログレッシブダウンロードなどの新機能が利用できない状態のままです。
購入したコンテンツは端末にダウンロードすれば、ネット接続がない状態でも閲覧できます。端末にダウンロードしたファイルには基本的にDRMが掛かっているので、バックアップコピーや移動はできません。ただ、端末の故障やアプリ削除などでダウンロードデータがなくなった場合でも、同じ会員IDであれば何度でも無料で再ダウンロード可能です。なお、筆者が確認した範囲では、諸事情で販売が停止されたコンテンツも、購入済みユーザーであれば何度でも再ダウンロード可能でした。
評点:☆4.0
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