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» 2015年06月15日 10時45分 UPDATE

出版業界ニュースフラッシュ 2015年6月第2週

元少年A『絶歌』に関する話題が数多く見られた週となりました。

[新文化通信社]
新文化通信社

元少年A『絶歌』、一部書店で不売も

 神戸連続児童殺傷事件の加害男性「元少年A」が6月10日に上梓した手記『絶歌』(太田出版)について、一部の書店が販売停止措置を取っている。

 啓文堂書店は、本社決定により全店舗で販売しないことを決めた。客注も断っている。被害者遺族の心情に配慮した結果だという。

 また、チェーン書店の都内のある店舗では、店長判断で販売を中止。一旦は店頭に並べたが、出版することを遺族に伝えていなかった事実を知り、撤去したという。同店長は、出版の経緯について「遺族の了承も得ず、筋が通ってない」と指摘し、「長い目で見たときにうちの本屋としての質が落ちる」と語る。

 多くの書店は通常通り販売を継続している。ただ、一等地で大きく展開しないなど、一定の配慮をしている店舗もあるようだ。ジュンク堂書店三宮店(神戸・中央区)は、11日に入荷し、当日夕方までに100冊弱を販売。読者から「どのような考えで販売しているのか」といった問合せもあったそうだが、同店店長は「店の判断で特定の本を売る・売らないということはできない。読者の判断に任せている」と話している。

 事件現場に近い書店では、通常通り店頭に並べている。入荷した38冊は当日中に完売した。店長は「葛藤はあった」としながらも、「最終的に(購入を)決めるのはお客さま」との判断で販売に踏み切ったという。

大阪屋、債務超過解消へ

 6月10日、滋賀・大津市の琵琶湖グランドホテルで行われた第49回「大阪屋友の会連合大会」で大竹深夫社長が、大阪屋第68期の実績について「ほぼ再生計画通りに進捗している」と話した。

 同期決算については、6月19日に行われる株主総会で確定するが、売上高は計画を7億円上回る681億円(前年比11%減)の見通し。利益面では営業・経常ベースで損失となるが、本社売却益などの特別損益を加えた当期純利益は22億円程度になる見込み。この22億円と2014年11月に実施した37億円の増資により、2014年3月期における債務超過は解消される。当日は会員書店や出版社など317人が出席した。

大阪屋、上半期ベストセラーを発表

 6月8日、2015年上半期(2014年12月1日〜2015年5月31日)のベストセラーを発表した。

 総合1位はジェニファー・L・スコット、神崎朗子訳『フランス人は10着しか服を持たない』(大和書房)だった。

 2位以下は順に、又吉直樹『火花』(文藝春秋)、池上彰・佐藤優『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』(同)、下重暁子『家族という病』(幻冬舎)、水野敬也『夢をかなえるゾウ3』(飛鳥新社)。

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