「老活」「終活」を考える僕らの世代にこそ、電子書籍はぴったり 神谷明の“I Love ebook”宣言(2/4 ページ)

» 2015年06月06日 07時00分 公開
[出版デジタル機構]

ものを増やすことなく、読書の習慣がつく

神谷 明さん

 少し前に、タレントのピーターさんが「老活(ろうかつ)」といって、自宅のものをあれこれ処分するテレビ番組をやっていました。衣装やトランク、カバン、ぬいぐるみまで、かなりのものを処分していました。それを見ていて、大変に潔さを感じたんですね。すごく参考になって、僕もいろいろなものを処分することにしたんです。

 最近は友達と会って話をするのは、そんな話題が多いです。「終活(しゅうかつ)」ですね。そう遠くない昔に、わたしたち世代は親のものを処分しているので、それがいかに大変だったかを経験しているんです。それを子どもにさせたくないなという思いがあります。

 僕は気がつくとものが増えてるタイプなんですが、電子書籍は本棚を部屋に置かなくてもいいところが魅力ですね。ものを増やすのには抵抗がありますが、電子書籍だったら気にせず買うことができます。

 しかも、一度端末から取り除いても、ちゃんと購入履歴が残っていて、またダウンロードして読み直せる。これは想像以上に嬉しいことです。

 どんな本でも、それが例えばマンガでも、一度読んだだけでは中身をきちんと理解できません。2〜3回繰り返して読むと、1回目には見えなかったものが見えてきます。でも書架に置きっぱなしだと、手に取ることすら面倒くさくなってしまいますよね。電子書籍では、タブレットのメニューに行くと、買った本がずらりと並んでいるので、より習慣的な読書ができるようになりますね。

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