京都で「マンガと戦争展」、24作品の複製パネルや今日マチ子らの原画展示戦後70年

作品は、評論家・呉智英さんとマンガ研究者・吉村和真さんが「原爆」「特攻」「満州」「沖縄」「戦中派の声」「マンガの役割」という6つの視点から選んだ。

» 2015年05月19日 15時38分 公開
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マンガと戦争展 6つの視点と3人の原画から マンガと戦争展 6つの視点と3人の原画から

 京都国際マンガミュージアムは6月6日から、企画展「マンガと戦争展 6つの視点と3人の原画から」を開幕する。期間は9月6日まで。企画展の料金は無料だが、京都国際マンガミュージアムへの入場料が必要となる。

 同展では、評論家・呉智英さんとマンガ研究者・吉村和真さんが選んだ、第二次世界大戦をテーマとしたマンガを紹介。「原爆」「特攻」「満州」「沖縄」「戦中派の声」「マンガの役割」といった6つの視点から選ばれた24作品の複製パネルと、それらに関する解説を展示する。

 取り上げる作品は『cocoon』(今日マチ子)、『夕凪の街』(こうの史代)、『戦争論』(小林よしのり)、『積乱雲』(里中満智子)、『のらくろ探検隊』(田河水泡)、『地獄』(辰巳ヨシヒロ)、『家路1945〜2003』(ちばてつや)、『紙の砦』(手塚治虫)、『夏の残像』(西岡由香)、『君死に給うことなかれ』(花村えい子)、『永遠の0』(百田尚樹・須本壮一)、『ひめゆりたちの沖縄戦』(ほしさぶろう)、『ロボット三等兵』(前谷惟光)、『音速雷撃隊』(松本零士)、『総員玉砕せよ!』(水木しげる)、『劇画太平洋戦争 神風特別攻撃隊』(水谷青吾・葉剣英)、『フイチン再見!』(村上もとか)、『ゼロの白鷹』(本宮ひろ志)、『虹色のトロツキー』(安彦良和)ほか。

 また、新しい「戦争マンガ」として、おざわゆきさん(『凍りの掌』『あとかたの街』)、今日マチ子さん(『cocoon』『いちご戦争』)、こうの史代さん(『桜の国』『この世界の片隅に』)の作品原画も展示。さらに京都国際マンガミュージアムが所蔵する膨大な「戦争マンガ」の単行本コレクションを手に取って読める読書室(ギャラリー6)も用意する。

Photo 新しい「戦争マンガ」を発表する3作家の原画を展示

 開催を記念し、マンガ家の小林よしのりさんと、監修者である呉智英さんの対談イベントを開催予定。詳細は京都国際マンガミュージアムのWebサイトで発表される。

マンガと戦争展 6つの視点と3人の原画から

開催日時:6月6日〜9月6日 午前10時〜午後6時(最終入館は午後5時半)

休館日:毎週水曜日(ただし、7月22日〜8月26日の水曜日は開館) 

会場:京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1、2、3及び6

料金:無料(ミュージアムへの入場料は別途必要となる)


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