2015大学読書人大賞、河野裕『いなくなれ、群青』に

最終選考作品には、『虚ろな十字架』(東野圭吾)、『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(チャールズ・ユウ)、『ソロモンの偽証(1〜6)』(宮部みゆき)、『都立桜の台高校帰宅部』(大野敏哉)などが選出されていた。

» 2015年05月11日 11時54分 公開
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『いなくなれ、群青』(河野裕) 『いなくなれ、群青』(河野裕)

 「大学読書人大賞」実行委員会と出版文化産業振興財団(JPIC)は5月10日、「2015大学読書人大賞」の公開討論会を実施。大賞として『いなくなれ、群青』(河野裕)を選出した。

 同賞は、大学文芸部員が“この1年で最も輝いていた本”を選ぶというもの。2008年に設立された。実行委員会は、大学文芸サークルの学生有志によって組織されている。

 今回対象となったのは、2013年11月1日〜2014年10月31日までに日本国内で第1刷が発行された、ISBNコードが付いている本で、ジャンルは不問。全国の文芸サークルから最大3作品まで推薦を募集し、得票上位20前後の作品を候補作品としてノミネート。

 その後、各サークルから候補作品の推薦文を募集し、多くの票を集めた推薦文上位5作品を最優秀推薦文、その推薦作品を最終選考作品とする。最終選考では、最優秀推薦文を書いた各文芸サークルの代表者による公開討論会が行われ、討論会参加者により順位が決定する。

 最終選考作品に選出されたのは、大賞となった「いなくなれ、群青」のほか、『虚ろな十字架』(東野圭吾)、『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(チャールズ・ユウ)、『ソロモンの偽証(1〜6)』(宮部みゆき)、『都立桜の台高校帰宅部』(大野敏哉)。

 贈呈式は6月中旬を予定。最優秀推薦文に選ばれたサークルには、図書カード(大賞作品に5万円、その他4作品に各3万円)が贈られる。

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