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» 2015年04月24日 13時30分 UPDATE

お寺の知られざる日常&お坊さんの苦労を知る「坊主マンガ」5選

[ぶくまる]
ぶくまる
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 お盆や年末年始くらいしか関わることのないお坊さん。一見ストイックで穏やかな印象ですが、普段何をしているのか気になるところ。そこで今回は、お坊さんの日常や苦労をさまざまな角度から描いたマンガ5作を紹介。お経を唱えてるだけじゃないんですよ!

来たれ、仏教の専門学校!?『ぶっせん』

ぶっせん 1巻

『ぶっせん』 三宅乱丈 / 講談社

 貧乏寺が金儲けのため、「50単位で悟り」を掲げて仏教専門学校を開校! 欲望渦巻く“仏専”を舞台に、若人たちが苦行や荒行に立ち向かう学園ギャグコメディです。

 授業と称した修行の数々は確かに過酷なものですが、何といっても最初の難関は「剃髪」。頭を丸めることですが、若い人にとっては余計に抵抗があるのでは? 学生の中には「パンクの魂である髪型を切るワケにはいかない!」と反抗する者も。また、夜は9時就寝・朝は4時起床という健康的すぎる生活サイクルは、遊びたい盛りの若者にとっては地獄。ほとんどの寺は世襲制で、幼いときからそうした生活に慣れている人は多いですが、新たに仏門に入ろうという人にとっては、相当の覚悟が必要ですね。

リアルなお坊さんの日常が分かる『坊主DAYS』

坊主DAYS

『坊主DAYS』 杜康潤 / 新書館

 一休さんなどで知られる臨済宗。その寺の住職である兄の修行僧時代を描いた、日本初の坊主コミックエッセイ。寺のことはもちろん、お坊さんの日常が事細かに描かれていて驚きの連続!

 例えば、「お坊さんは毎日質素な食事で、肉食は厳禁」なんて思っている人もいるのでは? 実は「托鉢や寄進でいただいたものは、何一つ断ってはならない」という原則があり、お坊さんもすき焼きやカレーを普通に食べるんだそう。ただし、「メシは一切残せない」ため、それが例え新人が炊いた洗剤まみれのご飯だろうと、すり鉢一杯に盛られた超大盛りのカレーだろうと、桶に入った10玉のうどんだろうと、“必ず”完食しなければならない……。

 命をいただく大切さを体現しているお坊さんに脱帽です!

女性がお坊さんに!?『住職系女子』

住職系女子 1巻

『住職系女子』 竹内七生 / 講談社

 仏に仕える身でありながら女を作って失踪した父親に代わり、心ならずも坊さんになった美鶴。しかし、悟りとはほど遠い、迷い多き日々……。ワケありの弟・律(リツ)と住職のお祖父ちゃんとともに、僧侶としての道を突き進んでいくストーリーです。

 実際に寺で生まれ育った竹内七生先生が描く、お寺の暮らしはリアル。日々訪れる参拝者の中には、悩みを抱えている人も少なくありません。

 中には、水子供養に訪れる女子高生も。

家族としてずっと忘れないでいてあげること それがホントの水子供養だよ

 罪悪感にさいなまれる彼女に、美鶴がかけた言葉です。ただの形式ではなく、相手の心にそっと触れ、正しい道を指し示す姿は、お坊さんとしての美鶴の成長もうかがえます。

 日常生活の中ではあまり意識されない“寺と人との関わり方”についても、改めて考えさせられる作品です。

坊主なのに医者? 『病室で念仏を唱えないでください』

病室で念仏を唱えないでください(1)

『病室で念仏を唱えないでください』 こやす珠世 / 小学館

 坊主×医者の異色のコラボ! 「縁起が悪い!」「まだ死んでないぞ!」と毎度迷惑がられている松本は、僧侶でありながら救急医として働く“僧医”。法衣で病院内をうろついては小言を言われ、物を投げられ……。それでも「“仏の教え”は生きている人も救うはず」と奔走する松本に、坊主フェチならずとも心がくすぐられます。

 松本から飛び出す“仏の言葉”の数々は、難しそうに思えて実はすごくシンプル。そして、実生活の中でふとした時に思い出したくなる言葉ばかりなのです。

例えば、

心が闇の中で迷っているうちは何事も災いとなり、ひとたび心の眼が開けば、出会うものすべてが宝となる

という弘法大師の言葉。いつまでも苦しい状況が続くわけじゃない、必ず出口は見えてくる……忙しない日常の中で、余裕がなくなりがちな人の心に響くのではないでしょうか?

寺も神社も教会も知りたいあなたは『さんすくみ』

さんすくみ(1)

『さんすくみ』 絹田村子 / 小学館

 神社・お寺・教会の跡取り3人組を主役に、宗教法人の現場で巻き起こる日常劇を描いた『さんすくみ』。普通の若者に見えて一般人とはやっぱりどこかズレている、イケメンなのに揃いも揃って残念すぎる、そんなへたれ3人のゆるふわライフは爆笑必至。

 寺の住職の息子である孝仁は、びびりでお墓や幽霊が大の苦手。夜に墓までお使いに行くハメになった日には、木にすがって泣き出す始末……。ちょっと情けないですが、お坊さんにも苦手なものがあると知れば、親近感が湧いてきますよね。住職である父親も、寝坊して定刻に鐘をつかなかったり、他の寺の手伝いで京都に行くついでに芸者遊びを楽しみにしてたり……と自由奔放。

 こんな愉快なお坊さんたちに遭遇したら、「仏頂面」だって崩れちゃうかも?


 聖職者といえば、サラリーマンのように残業もないし、のんびりしてて楽そうだな〜、なんて思ってませんか? 確かに、参拝者の少ない時や繁忙期以外はまったり過ごせる時間も。しかし、毎朝決まった時間に鐘を鳴らしたり、決まった休みがないため旅行に行けなかったりと、不便なこともたくさんあるよう。さらに、寺の品格を落とさないため、身だしなみや礼儀に常に気を配らなければならないプレッシャーも。疲れたからといって、愚痴を大っぴらに話したりはできないわけです。

 知られざるお坊さんの一面に興味が湧いたら、お寺にお参りしてみませんか?

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