見てる? 雑誌の広告、読者注目率は44.7%

ビデオリサーチが第2回雑誌広告効果測定調査「M-VALUE」の結果を公開。

» 2015年03月04日 07時00分 公開
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 ビデオリサーチは3月3日、第2回雑誌広告効果測定調査「M-VALUE」の結果を公開した。調査対象は21社36誌計646の広告で、調査エリアに居住する15歳〜69歳の男女が回答した。同社が日本雑誌協会、日本雑誌広告協会に協力し、2014年10月〜同年11月に掛けて実施した。

 調査によると、雑誌読者が掲載広告を見たとする「広告注目率」は平均44.7%で、内容まで読んだ/じっくり見た割合を示す「広告精読率」の平均は28.9%となった。

図(1)「広告注目率」と「広告精読率」 図(1)「広告注目率」と「広告精読率」

 ここから、広告商品・サービスに興味関心を抱いた人の割合は66.6%で、購入・利用意向を示した人は53%、より詳しく知りたいと思った人は24.6%、来店意向を示した人の割合は20.3%となった。

図(2)雑誌広告を見ての心理変容(いずれも広告注目者ベース) 図(2)雑誌広告を見ての心理変容(いずれも広告注目者ベース)

 今回の調査から広告に対する好意の5段階評価を新たに設けたところ、注目者ベースでの「広告好意度(とても+やや好き)」の全素材平均は65.0%。好意度が80%を超えた86素材の興味関心度は平均82.7%、購入・利用意向度も72.7%と全素材平均を上回った。調査結果の概要は3月下旬をめどに日本雑誌協会、日本雑誌広告協会のWebサイトで公開するとしている。

図(3)「広告好意度」別での、「興味関心度」「購入・利用意向度」 図(3)「広告好意度」別での、「興味関心度」「購入・利用意向度」

第2回M-VALUE 調査概要

調査目的:業界共通で利用できる雑誌の広告効果の客観的な基準値を整備、蓄積する

調査対象誌:21社36誌(2014年10月〜11月売り号)

調査エリア:ビデオリサーチ「MAGASCENE」に準ずる全国主要7地区(16都道府県)

調査対象者:調査エリアに居住する15歳〜69歳の男女個人に対し、インターネット調査にて対象誌の閲読経験を確認し、調査を依頼

目標有効標本数:1誌当たり150サンプル(36誌のべ有効5810サンプル)。「MAGASCENE」データにおける対象誌閲読者の性年齢構成で割り付け

調査方法:調査対象号の発売日に雑誌を郵送し、一定の閲読期間後にインターネット調査を実施。広告素材は、雑誌を手元に用意して再認させる

調査広告素材:

  • 1誌につき最大20素材
  • 表2・目次対向・センター・表3・表4は必須選定
  • その他は、掲載ポジション・掲載ページ数・広告種類・広告商品
  • ジャンルについてその雑誌の実態を加味してビデオリサーチが選定

調査項目:

  • 広告接触率、注目率、精読率
  • 興味関心、購入・利用意向
  • 理解度、信頼度、好感度
  • 広告感想、クリエイティブへの好感度(新規)
  • 心理変容、レスポンス行動

実査機関:株式会社ビデオリサーチ


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