国交省、東日本大震災の実体験に基づき整理した「災害初動期指揮心得」をKindleストアで無料配信

地方整備局各クラスの指揮官の行動規範となる具体的な指針を整理した内部資料。日本語版と英語版の2種類が配信されている。

» 2015年02月09日 15時12分 公開
[宮澤諒,eBook USER]
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 Amazon Kindleストアで2月9日、国土交通省東北地方整備局が東日本大震災の実体験に基づいて記した『東日本大震災の実体験に基づく 災害初動期指揮心得』の無料配信が始まった。日本語版と英語版の2種類が用意されている。

日本語版 日本語版
英語版 英語版

 同書は、今後巨大地震が発生した際に、地方整備局各クラスの指揮官の行動規範となる具体的な指針を整理した内部資料。以下の3点をふまえてまとめられている。

  • 東日本大震災を実体験した者にしか分からない「経験知」を、関係者共通のものとすること
  • 防災計画に沿った復旧・復興が軌道に乗るまでの、シナリオのない、最もシビアな決断を迫られる最初の1週間を乗り切るための指針となること
  • 想定される首都直下や東海・東南海・南海地震などの大規模災害に対して、地方整備局の各クラスの指揮官が心得ておくべき指針としてとりまとめること

 同書は6章で構成され、救援ルートの確認や地域支援の準備といったものから、東日本大震災で問題視された原子力発電所事故対応、自衛隊との連携といったものまで多岐にわたりその対応指針が記されている。

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