11月4日に発売された、Kindleシリーズのハイエンドモデル「Kindle Voyage」。その特徴をピンポイントでピックアップして、動画や写真を使って紹介していく。
Amazonが2014年に発売を開始した電子書籍リーダー「Kindle Voyage」、その特徴を、画像や動画で紹介するこのコーナー。今回は、Kindleシリーズで久々に復活したページめくりボタンについて見ていく。
タッチスクリーンを採用した「Kindle Touch」の登場以降、ページめくりは画面のタップまたはスライドによって行われていた。なぜまたボタンを設置することになったのだろうか。
Kindle Voyageのページめくりボタンは、本体左右のべゼル部分に存在する。ボタンといっても触って分かるような物理ボタンではなく、感圧式となっており、べゼル部分の任意の場所を押す(感覚的には押し込む)ことで動作する。
ボタンを押しこむと、本体が振動してページをめくったことが分かる仕組みになっている。振動の強さは弱・中・強と3段階用意されており、機能をオフにすることも可能。強であっても振動は微々たるもので、弱にすると振動はほとんど感じられない(デフォルトでは中に設定されている)。これは読書の妨げにならないよう、意図して設計されているらしい。
操作の際に注意すべき点としては、ゆっくりと押し込むと反応しないことがあるため、タップするのと同じような感覚で押す必要があること(感度は弱・中・強の3段階で変更可能、デフォルトでは中に設定されている)。
そしてもう一つは、左右にそれぞれ「進む」「戻る」機能のボタンが付いているため、普段の感覚で操作していると戻ろうとしてページを進めてしまうといった操作ミスが生じる恐れがあることだ。記者もいまだに慣れることができていない。片方だけ機能をオフにできるなど、カスタマイズできるとさらによいのだが。
逆に、ボタン式であることのメリットは片手でページめくりの操作ができることだ。静電容量式では不可能な、ボタンに指を置いたまま読書することもできる。通勤・通学の電車などで、片手で吊り革を握ったままの状態であっても簡単に読書が可能で、この点では紙の本に勝っているといえるだろう。紙の本を片手で読むには結構コツがいる。
またKindle Voyageは、約180グラムという本体の軽さも特徴的だ。同シリーズのKindle Paperwhiteは約206グラム、コミックであれば『進撃の巨人』第1巻が136グラム、『宇宙兄弟』第1巻が202グラム、文庫であれば『きりぎりす』が196グラムだ。どれくらいの軽さか分かってもらえると思う。
最後に、実際にボタンを使って操作しているところを動画にしてみた。進む→戻るの順で操作し、最後は連続で進むを押した場合の反応も撮影した。ボタン機能そのものは退化といえるのかもしれないが、本体の軽量化により片手で持つことが容易となったKindle Voyageでは、進化といっても良いのかもしれない。
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