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» 2015年01月21日 12時00分 UPDATE

「電子書籍は一過性」という予測は正しかったか?

「電子書籍は一過性」――そんな風にいう人はよくいるが、実際はどうなのだろう。

[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader
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 電子書籍が文学界に本格的に登場した当初、その支持派、反対派ともに極端な未来を予測していた。デジタル読書の長所を支持する側は「印刷物の死」を予言し、紙書籍や「新刊書籍の匂い」を手放すことを拒否する面々は、電子書籍は「一時的な流行」と決めつけた。

 この中間的な立場をとる人々もいた。それは子を持つ親で、自分は電子書籍を受け入れているものの、子どもにはベッドで丸くなって(印刷された)良書をめくる至福を体験させることで読書愛を育みたいという人々だ。

 ともあれ、初期の混乱が落ち着くと、業界の専門家らは論争の両陣営が紙と電子版の長所を認める妥協点に到達すると確信した。Appleの電子書籍価格操作訴訟や、最近のAmazon.com対Hachette、Simon&Schuste、MacmillanItの設定価格をめぐる争いなどの問題はあるものの、紙と電子版は共存していきそうだ。

 さて、TIME誌によると、紙書籍の売り上げが上昇する中で電子書籍販売が落ちているだけでなく、専用端末の販売も低迷しているという。英国の書店チェーンWaterstonesでは、Kindle端末の販売がほぼ完全に止まったとしている。

 Enders Analysisのダグラス・マッケイブ氏はTIMEのインタビューで、「電子書籍販売の急成長は減速しており、後退の兆候すらある」と語った。

 もちろん、このニュースが作家、特にセルフパブリッシング作家の電子書籍出版を思いとどまらせることはない。マーク・コーカー氏のような業界の専門家は、インディー作家の数は減るが、コンテンツの品質は向上し、残った作家の活動は活発化すると予測している。

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