小野正嗣さんは芥川賞候補4度目、西加奈子さんは直木賞候補2度目で受賞となった。
1月15日、日本文学振興会が主催する第152回芥川賞・直木賞の選考委員会が築地・新喜楽で開かれ、芥川賞に小野正嗣さんの『九年前の祈り』、直木賞に西加奈子さんの『サラバ!』が選ばれた。
小野さんは、立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。過去に『水死人の帰還』(2002年 『文學界』10月号)で第128回芥川賞候補、『マイクロバス』(2008年 『新潮』4月号)で第139回芥川賞候補、『獅子渡り鼻』(2012年 『群像』11月号)で第148回芥川賞候補に選出されている。
西さんは、2004年に『あおい』でデビュー。『通天閣』(筑摩書房)で第24回織田作之助賞受賞、『ふくわらい』(朝日新聞出版)で第148回直木賞候補となっていた。
芥川賞・直木賞はともに1935年、作家・菊池寛によって創設された文学賞。芥川賞は新聞や雑誌に掲載された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌または単行本として発表された短編および長編の大衆作品が対象となっている。
上田岳弘『惑星』(新潮8月号)
小野正嗣『九年前の祈り』(群像9月号)
小谷野敦『ヌエのいた家』(文學界9月号)
高尾長良『影媛』(新潮12月号)
高橋弘希『指の骨』(新潮11月号)
青山文平『鬼はもとより』(徳間書店)
大島真寿美『あなたの本当の人生は』(文藝春秋)
木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』(文藝春秋)
西加奈子『サラバ!』(小学館)
万城目学『悟浄出立』(新潮社)
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