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» 2015年01月06日 11時30分 UPDATE

現場のプロが知っている、財産相続でもめる家族に“6つの要因”

家族や兄弟同士でもめないよう、今から準備できることは?

[新刊JP]
新刊JP

 「親の家を片づける」ことを考えたことがありますか? もし年末年始、親が住んでいる実家に帰る機会があれば、家の中を見渡してみてください。たくさんのモノであふれているかもしれません。

現場のプロが知っている、財産相続でもめる家族に“6つの要因” 現場のプロが知っている、財産相続でもめる家族に“6つの要因”

 いつか「親の家を片づける」=「親家片(おやかた)」をしなければいけない日がやってくると分かっている以上、その状態を放置しているわけにはいきません。主婦の友社から出版されている『親の家を片づける』シリーズは累計12万部というベストセラーとなっているように、「親家片」への注目度は高まっています。

 シリーズ最新作の『親の家を片づけるなら「プロ整理業者」に任せなさい』(主婦の友社/刊)はキーパーズ代表取締役の吉田太一さんが執筆した一冊。吉田さんは「遺品整理屋」と知られ、その活動が映画化もされました。

 遺品整理の現場にいる吉田さんだからこそ知っている、「親家片」の姿や家族の葛藤が本書にはつづられています。今回は本書第5章の「現場のプロが教える――「親家片」をスムーズに進める準備法」から、“意外な事実”をお伝えしす。

財産相続は高額よりも少額の方が方がもめやすい

 「うちは財産も少ないだろうし、もめないでしょう」と楽観的に思っている方もいるのではないでしょうか。実は、財産相続でもめてしまうケースは、高額よりも少額の方が多いというデータがあります。平成23年の「司法統計年報」によれば、5000万円以下の遺産分割でもめている件数は全体の76.5%。さらに、相続税が発生するはずもない1000万円以下の遺産で争う件数も3割を超えます。

 吉田さんは、金額が問題なのではなく、親が生きている間はお互いに我慢していたことが、親が亡くなってしまうとダムが決壊したかのように一気にあふれ出すと指摘します。だから少額であっても、“争族”になってしまうのです。

 親が亡くなり、家の片づけと直面した場合、まず確認しなければいけないことは親の希望です。遺言書などがあればベスト。まだ親が健在である場合は、遺言書を書いてもらうようにしましょう。ただ、「死」に直結する話題ですから、あまり話したくないですよね。そうならないように、日ごろからそういった話ができる人間関係作りをしておくことが大事です。

相続争いになる要因は6つ

 吉田さんは相続争いになる要因を6つ、挙げています。

  • 法律上、相続するのが身内と決まっている(法定相続人しか権利がない)
  • 相続財産が遺されている(まったく財産がなければもめようがない)
  • 法定相続人が複数存在している(ひとりであれば遺産分割協議も何も必要ない)
  • 法定相続人と故人とのかかわりに差があった(同居、介護、生活支援の差を金額換算する)
  • 相続人の生活にゆとりがない(経済的にゆとりがなければできるだけたくさんほしい)
  • しっかりとした遺言が存在していない(故人の意志が明確でなく、法的にも根拠がない)

(以上、本書170-171ページより)

 これらの条件が揃ってしまうと、相続人の感情に欲が発生し、大なり小なりの争いが起きてしまうもの。でも、それぞれに言い分はあり、妥協できない部分もあるはず。吉田さんは「もめてから解決するよりも、もめないような関係を築いておくことが肝心なのです」繰り返し訴えます。

 本書では10のケースを織り交ぜながら、吉田さんが見てきた「親家片」の実情と方法を書きつづった一冊。現場のプロのノウハウだけに、納得感をもって読むことができるでしょう。

 家族で集まる機会が多くなる年末年始。話しにくい話題ですが、少し話しあってみるのもいいのかもしれません。

(新刊JP編集部)

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