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» 2015年01月05日 14時30分 UPDATE

Koboの新端末はワコムのディスプレイを備える?

端末の進化の方向性は単に大型化や高い画面解像度だけでなない。Koboはワコムの技術を採用した新端末を将来的にリリースするだろうか。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 製品ラインアップの多くがタッチスクリーンで、スタイラスを備えることも多かったソニーの電子書籍専用端末は、同社の電子書籍事業を伝説的なものとしていた。カジュアルに読書を楽しみたいユーザーだけでなく、ハイライトや注釈をピンポイントに指定したいようなユーザーにも強くアピールするものがあったからだ。

 しかし、ソニーがコンシューマー領域からの選択と集中を進める中で生じてしまったすきまを埋めようと、Koboがチャレンジを進めているようだ。

 Koboが次の専用端末の設計を手掛けるとき、その実際の製造などは彼らの長年のパートナーの1社であるNetronixが手掛けるとみられる。そのNetronixは2014年8月にワコムのデジタルペンに対応した電子ペーパー端末のプロトタイプを展示会で披露している。そのとき非常に興味深く感じたのは、その端末が6.8インチという独特のサイズで、くしくも「Kobo Aura HD」と同じサイズだということだった。

 ワコムはプロにも支持されるデジタルペンやタッチスクリーンディスプレイ技術で業界でも名をはせている。筆者がゲーム業界に従事していたころ、2D/3Dの制作にかかわる者の大半がスタイラスを常用していた。紙か電子かを問わず、制作環境にワコムの製品を取り入れるほどに同社に信頼を置く著名な漫画家も多い。

 筆者は台湾を震源とする幾つかのうわさを耳にした。それは、Kobo Aura HDの次のモデルは、“WILL”と呼ばれるワコムの技術を用いた特殊なバージョンになりそうだというものだ。WILLとは「Wacom Ink Layer Language」の頭文字を取ったもので、手書きデータの業界標準を目指すオープン規格を指す。KoboはWILLのSDKを採用し、それらを端末やアプリへ実装していく考えなのかもしれない。

 思うに、Koboはソニーのデジタルペーパー(DPT-S1)のコンシューマー向け製品を作りたいと考えているのではないだろうか。13.3インチのDPT-S1は、そのサイズに見合わない軽量さや、スタイラスを用いたPDFファイルの編集のしやすさでよく知られる製品だが、非常に高額(1000ドル近くする)な製品となっている。

 Koboはこうした新技術の採用で、既存の顧客向け、あるいはソニーの端末を使っているユーザーに買い換えに足る理由を与えようとしているのかもしれない。

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