口コミだけで月間10億PV、ベストセラー続々 京都発の小説投稿サイト「小説家になろう」の歩み(4/4 ページ)

» 2014年12月25日 11時07分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 「小説家になろう」の人気ランキングを見ると、主人公が異世界に転生して活躍するファンタジー作品に人気が偏っているのが分かる。こういった作品は「なろう系」とも呼ばれ、ライトノベル業界でも1つのジャンルを形成している。

 ただ、人気作の傾向が偏ってたことは同社の想定外。「意図せずファンタジー系に偏っているが、誘導したわけではない」と梅崎さんは話す。

より多くの作品を、より多くの人に

 小説投稿サイトは現在、ネット上に無数にあり、ディー・エヌ・エー(DeNA)など大手企業も参入しているが、小説家になろうの競合は「ないと考えている。あったとしても、棲み分けできる」と梅崎さんは自信を見せる。小説の読みやすさ・書きやすさにこだわってサービスを運営しており、「ユーザーが離れない」という。

 今後も変わらずに運営を続け「より多くのジャンルのいろいろな作品を、いろんな方に読んでいただきたい」という。「小説を書ける・読める場所がインターネットにあるということを、少しでも多くの方に知っていただきたい」

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