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» 2014年12月10日 00時00分 UPDATE

Kobo、E Inkのパートナー企業向けにインセンティブプログラムの提供へ

Androidベースの電子ペーパー端末メーカーに対し、Koboのアプリをプリインストールさせる金銭的インセンティブプログラムは功を奏すか。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 電子書籍リーダー端末のプラットフォームとしてAndroidが台頭した2014年は電子書籍リーダー業界にとっての基準年といえるだろう。

 電子書籍リーダーを開発する多くのメーカーがLinuxを採用する中、Barnes & NobleとソニーはAndroidを選択した。この2社はAndroidのロックダウン版を採用しているので、ユーザーが自由にアプリをインストールできないのが難点だが、2014年に入ると、Pocketbook、Onyx Boox、Icarus、BoyceなどがオープンなAndroidベースの新端末を発売した。こうした端末のユーザーは特定のエコシステムに縛られることなく、好きなブックストアを選ぶことができる。

 だがKoboは、読者が電子書籍の購入先を好きに選べるままにさせておこうとはせず、Androidベースの端末メーカーに対し、Koboのアプリをプリインストールさせる金銭的インセンティブプログラムを立ち上げた。

 KoboはE Inkと提携し、Androidを搭載する電子書籍リーダー端末にKoboアプリをプリインストールさせようとしている。電子書籍リーダーの多くはこれまで、電子書籍ストアアプリなしで販売されており、ユーザーは自分でネットから電子書籍をダウンロードする(これが海賊行為につながる)か、対応するストアサービスを探し、Adobe Digital Editionsで購入した書籍を端末に保存する必要がある。これらの電子書籍リーダーが、E InkとKoboのターゲットだ。

 Koboアプリのプリインストールに対するインセンティブについての具体的な説明はないが、Koboが米国と英国のインディー電子書籍ストアで実施しているプログラムに同様、端末からの書籍購入ごとに、Koboが少額の売り上げロイヤルティーを支払うアフィリエイトプログラムのようなものだと考えればよいだろう。

 このプログラムは効果を発揮するだろうか? それはE Inkがどんな役回りを果たすかによる。電子書籍リーダーを自社ブランドで販売している企業のほとんどは端末の開発・製造を中国のOEMやNetronixのような台湾メーカーに委託している。そうした企業が統一ブランドで提供している複数の端末のそれぞれが全く異なり、ユーザー体験もばらばらなのはそのせいだ。従来は(カスタマイズに追加料金を上乗せできる)Linuxがこうした中国や台湾のOEMに人気だったが、2014年/2015年にAndroidが主流になることが明らかになった今、Koboはこのチャンスを利用しようとしている。

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