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» 2014年12月01日 13時30分 UPDATE

出版業界ニュースフラッシュ 2014年11月最終週

日販、トーハン、紀伊國屋書店などの決算発表が相次ぎました。

[新文化通信社]
新文化通信社

紀伊國屋書店、大幅増益の決算に

 11月28日、株主総会および取締役会を行い、第120期(2013年9月1日〜2014年8月31日)決算と役員人事を承認した。

 売上高は1067億1400万円(前年比0.4%減)でほぼ横ばい。利益面では営業利益が4億9000万円(同28.5%減)と前年を下回ったが、洋書誌の輸入販売で2800万円の為替差益などを計上し、経常利益は7億1400万円(同86.5%増)で大幅増益となった。当期純利益は6億7400万円(同30.4%増)。7年連続の黒字決算となった。

 役員人事は、高橋裕司氏、新田清氏、藤則幸男氏の3常務が専務に、武藤和男取締役が常務に昇格。吉岡照男氏が取締役に新任。専務だった川尻修氏は退任し、特別顧問として営業・内部審査室・関連会社を担当する。また、山本真治氏と渡邉敏弘氏が役員待遇に新任した。

日販、減収減益の中間決算

 11月28日、第67期中間(2014年4月1日〜同9月30日)決算を発表し、子会社20社を含む連結の売上高は3165億2500万円(前年同期比3.9%減)、中間純利益は6億3900万円(同61.4%減)で約10億円の減益となった。

 利益面では、売上高の減少のほか、子会社2社を新規連結したことによる販管費アップ、燃料高騰による荷造運送費の値上げなどにより、営業利益は13億1000万円(同51.6%減)、経常利益は17億3900万円(同42.4%減)だった。

 日販単体では、売上高2602億9100万円(同4.8%減)、営業利益6億1100万円(同49.2%減)、経常利益10億3600万円(同32.9%減)、中間純利益6億7200万円(同34.5%減)。書籍は、学参や『アナと雪の女王』関連の児童書が好調だったが、文芸書・文庫のヒット作に恵まれず1148億6400万円(同5.6%減)。雑誌は月刊誌の落ち込みが大きく1351億7300万円(同4.9%減)。「開発商品」は、今期子会社化したダルトンの雑貨商材などでヒット商品もあり、160億2600万円(同1.6%増)となった。

トーハン中間決算、減収増益に

 11月26日、第68期中間(2014年4月1日〜同9月30日)決算が減収増益となったと発表した。売上高は2208億0700万円(前年比5.8%減)で昨期の増収から一転、マイナスとなった。増税前の駆込み需要の反動、さらに4月期から返品入帳期限を3日繰り下げたことで、上半期の逸失売上げが約20億円に膨らみ、売り上げに響いた。

 これらの影響により、営業利益は25億0300万円(同20.5%減)、経常利益は17億4300万円(同15.5%減)と一昨年の水準に。しかし、前年同期は特別損失にトーハンロジテックスへの転籍者の退職加算金を計上していた影響で今期特別損失が減少、中間純利益は10億8000万円(同9.6%増)と増益で折り返した。

有隣堂決算、500億円台キープも減益に

 11月25日開催の第62期定時株主総会で、2014年8月期決算を確定した。売上高は前年比0.4%増の504億0500万円と目標額をクリア、販管費も前年並みに抑えたものの、売上構成比の変化の影響を受け、各段階で減益となった。

 利益面は営業利益が4億6000万円(前年比18.4%減)、経常利益が2億9100万円(同35.8%減)。店舗の改装・移転などによる棚や什器の固定資産除却損など1億4000万円を特別損失に計上した結果、当期純利益は7300万円(同68.8%減)と大幅な減益を余儀なくされた。

 分野別ではアスクルなど「カタログ商品」や公共図書館の運営など「受託業務」が売り上げに貢献した。シェアが高い「書籍類」は前年比1.5%減、「雑誌」は同2.9%減と業界水準を上回ったが、前年並みには届かなかった。松信裕社長以下、全役員が重任した。第63期は売上高、営業利益ともに前期と同水準を目標に掲げている。

早川書房、月刊誌3誌を隔月刊に

 早川書房は月刊誌『SFマガジン』『ミステリマガジン』『悲劇喜劇』を2015年1月から隔月刊化する。SFマガジンは12月25日に2月号を刊行し、2月25日発売の4月号から誌面をリニューアルする。ミステリマガジンは奇数月25日刊行。悲劇喜劇は2月7日に3月号を刊行した後、隔月刊に移行し、偶数月7日に発売する

 また、2015年の早川書房70周年にむけて「SFマガジン」「ミステリマガジン」のWeb版の準備も進めているとした。

 同社広報課は、隔月刊化について、近年、アニメ・映画化など、原作をマルチメディア化する企画も増え、編集作業により時間を書けて内容をさらに充実させるためとしている。

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