国内外の貴重な地図をネットで公開「ゼンリンバーチャルミュージアム」オープン

地図に関する資料を一般展示している「ゼンリン地図の資料館」収蔵の国内外地図220点を公開している。

» 2014年11月06日 17時30分 公開
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 ゼンリンは11月4日、北九州市小倉北区にある「ゼンリン地図の資料館」(2003年7月開設)所蔵の国内外の貴重な地図を、デジタル画像で公開するWebサイト「ゼンリンバーチャルミュージアム」を開設した。

ゼンリンバーチャルミュージアム(出典:ゼンリンバーチャルミュージアムWebサイト) ゼンリンバーチャルミュージアム(出典:ゼンリンバーチャルミュージアムWebサイト)

 同サイトでは、江戸開府前の1570年に西洋で作製された「アジア新図」や、東京の路面電車の主要地点や平均乗車数を示した「東京市営電社 大正六年度中 重要地点 通過一日平均乗車一覧図」、1914年に開催された大正博覧会の会場地図「東京大正博覧会会場明細図」など220点を公開。一部は音声による解説を聞くことができるほか、手書きによる地図作りについての動画も公開している。

アジア新図(出典:ゼンリンバーチャルミュージアムWebサイト) アジア新図(出典:ゼンリンバーチャルミュージアムWebサイト)

 そのほか、東京・お茶の水と福岡・小倉の、1963年から現在に至るまでを住宅地図と解説でたどる「住宅地図で時の旅」といったコンテンツも楽しむことができる。

 資料館では約8000点の地図を所蔵し、うち約50点を常設展示。特に学術的価値が高い約290点についてはデジタル保存し、館内の専用PCで見ることができるという。

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