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» 2014年10月06日 17時00分 UPDATE

出版業界ニュースフラッシュ 2014年10月第1週

主婦の友社が「主婦の友」ブランド復活に動き出したことや、改正著作権法施行に合わせた業界の動きが話題になりました。

[新文化通信社]
新文化通信社

出版協、改正著作権法対応の出版契約書ひな型を公表

 日本出版者協議会は9月29日、会員向けの説明会を開催。著者と設定出版権などを締結するための「出版契約書」、既刊書の出版権を電子出版に拡張すること(第2号出版権)を相互確認するための「著作権法改正に伴う覚書」、改正著作権法で新設された再許諾権について、一次出版社の書籍を文庫化などで二次使用するときに締結する「二次出版契約書」の3パターンのひな型の特徴などを説明した。

 出版契約書では第1条2項で「公衆送信を行う権利」(第2号出版権)を新設し、第2条に「再許諾」条項を盛り込み、一次出版社の権利保護を謳った。設定出版権の有効期間は5年に設定。二次出版契約書では第三者による二次出版を契約後6カ月以内と規定し、再許諾料は総印刷部数に1冊あたりの料率を乗する方式を採用した。重版時には追加の再許諾料を受け取る。文庫化時に初版の1〜2%程度という従来の慣行を改めた。

 覚書は既刊書の第2出版権の合意書的な位置づけで、本契約は2年以内とし、契約締結後半年以内に電子出版しない場合に発生する権利の消滅に配慮し、出版時期を選択できるようにしている。

主婦の友社、6年ぶり「主婦の友」ブランド復活へ

 11月20日、主婦の友社の冠を付けたムック『主婦の友Deluxe(デラックス)』を刊行する。2008年5月に91年間の歴史に幕を閉じた雑誌『主婦の友』。かつて編集長を務めていた藤岡眞澄氏が企画して、年末商戦に乗り出す。

 同誌は、ムック『ダイエット プレミアム インソール』や『視力アップ アイグラス』の付録商品を新たに開発し、「ネックウォーマー」と合わせて3大付録にする。また、本誌では、レシピ本大賞で入賞した『作りおきサラダ』など、昨年から今年にかけてヒットした売れ筋14点のコンテンツを結集して暮らしに役立つ情報誌に仕上げるという。

 初版部数は8万部、税込価格1800円。書店や取次会社には、来年3月末までを対象期間にして報奨金も用意するが、その詳細は非公表。

 なお、雑誌「主婦の友」は1917(大正6)年2月に創刊。1943(昭和18)年7月号では、同誌最大の163万8800部を発行していたが、2008年5月に休刊した。

JPO、出版情報登録センター設立に向け説明会

 9月30日、2015年1月1日の改正著作権法施行に合わせて設立準備を進めている「出版情報登録センター」について説明会を行った。

 同センターは、近刊・商品基本情報などを収集する近刊情報センターのデータベースに販売促進情報や出版権情報を追加し、参加出版社の手間を省きながら情報提供窓口の一本化を図る組織を目指すもの。近刊情報センターに参加する出版社のシステム担当者向けに説明会を開き、システム変更などを求めた。

 紙の出版物はISBNコード、電子書籍はJP-eコードまたはISBNコードで登録。2015年1月以降に刊行する新刊の登録手数料は、紙の出版物が1点当たり1000円、電子書籍が同500円、既刊書は紙・電子版ともに500円を予定。今後、販売促進・出版権情報の範囲や登録事項の確定作業などを進め、改正著作権法への対応を急ぐ。設立案をブラッシュアップし、出版社説明会を11月12・14日の両日に開催する予定。

KADOKAWA dwango、ニコニコ「書店会議」開催へ

 10月1日、KADOKAWAとドワンゴが経営統合し、「KADOKAWA dwango」となることを記念して、11月から2015年3月まで全国10書店でニコニコ書店会議を開催する。ネットと連動し、店頭でニコニコの「歌ってみた」や「ゲーム実況」などの参加型企画を実施するほか、KADOKAW作品に関連したサイン会、トークショーを実施する。

 初回は11月9日、本の学校今井ブックセンター(鳥取・米子市)。そのほか、同23日に留萌ブックセンター(北海道・留萌市)、12月7日にTENDO八文字屋(山形・天童市)、同21日に金沢ビーンズ(石川・金沢市)での開催が決まっている。1月以降の実施書店は公募で決める。

 同会議の開催はキャンペーンの一環だが、川上量生会長は「イベントがあまり行われない地方の書店で盛り上りを作ることができれば」、「結果次第」で定期開催の可能性もあるとした。また佐藤辰男社長は「地域に密着した書店さんに頑張って頂きたい。ニコニコを通じて(頑張っている書店を)紹介したいという想いがある」とその狙いを語った。

フタバ図書、ローソンと業務提携

 広島県内を中心に約60店舗を運営するフタバ図書がローソンと業務提携し、10月23日、広島市・西区にある「GIGA広島駅前店」1階にローソンを組み入れてリニューアルオープンする。フタバ図書がローソンのFCとなって直接経営する。

 同店は書籍・雑誌のほか、CD、ゲーム、DVDの新品販売、レンタル、ネットカフェを併設した複合店。本の在庫は減らさず、ローソンを複合化することで、来店客の利便性を高め、本の増売効果を狙う。同社の世良與志雄社長は、業態を変える「未来型書店コンビニ」と位置づけ、来春までに5店舗、3年間で20店舗に拡大していきたいと話している。

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