古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、NECが1990年代に販売していた「DB-P1」を紹介。
NECが発売した電子ブックリーダー。当時販売されていたソニーのDATA Discmanシリーズがクラムシェル型だったのに対し、本製品は現行の電子書籍端末と同じストレート形状を採用していたのが特徴。本体の厚みこそあるものの、画面サイズは5.6インチと、現行製品と同等のサイズを確保している。
電子書籍は3.5インチのフロッピーディスクで読み込む構造だが、ドライブは本体に内蔵されておらず、外付けのドライブを接続して転送する。このドライブは同社のPC-98シリーズとも互換性があり、PC-98に接続して電子書籍を楽しむことができるほか、PC-98で作成したテキストデータを転送して表示することも可能。
コンテンツとしては一般的な電子書籍に加えてゲーム関連のコンテンツが用意され、中でも囲碁については人気を博した。電源は専用バッテリー、単3電池のほか、ACアダプタによる駆動にも対応している。約2年半販売されたのち、後継のDB-P2へとバトンタッチした。1994年のグッドデザイン賞受賞製品。
メーカー | NEC |
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国内発売時期 | 1993年11月 |
発売時価格 | 2万9800円 |
専用/汎用 | 専用 |
OS | MS-DOS |
OSバージョン | 3.10 |
サイズ(※最厚部) | 130(幅)×169(奥行き)×30(高さ)ミリ |
重量 | 約340グラム(単3電池込みで約430グラム) |
解像度 | 320×400ドット |
ディスプレイ | 液晶 |
カラー/白黒 | モノクロ |
画面サイズ | 5.6インチ |
通信方式 | なし |
Bluetooth | なし |
内蔵ストレージ | デジタルブック1冊分の容量 |
メモリカードスロット | なし |
バッテリ持続時間(メーカー公称値) | 約4時間(アルカリ電池使用時)約2.5時間 (専用バッテリーパック使用時) |
タッチ操作 | 非対応 |
対応フォーマット | MS-DOSフォーマット |
コネクタ | FDD接続用専用コネクタ |
電子書籍ストア | なし |
その他 | オプションの専用フロッピーディスクユニットでデジタルブックを転送。接続キットを使用することでPC-9800シリーズからも転送可能 |
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