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» 2014年08月04日 13時30分 UPDATE

写真で振り返るKobo端末の軌跡

そろそろKoboも新端末の投入時期にさしかかるころだが、ここで同社のこれまでリリースした電子書籍リーダー端末の軌跡を振り返ってみよう。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader
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 Koboは2010年から電子書籍リーダー端末を、2011年からタブレットも製品ラインアップに加え販売している。初期のモデルはかなりベーシックなものだったが、最新のモデルは、かなりしっかりしたものとなっている。今回は、Koboブランドの電子書籍リーダー端末の軌跡を振り返ってみよう。

kobo eReader

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 Kobo初の電子書籍リーダー端末「kobo eReader」がカナダ・北米市場でリリースされたのが2010年5月のこと。6インチ(600×800ピクセル、170dpi)の製品は当時としては非常に印象的だった。

 Wi-Fiすら搭載されていない端末だったので、端末から直接購入するストア機能は使えず、ユーザーは自分でファイルを端末に移す必要があり、Amazon Kindleへの対抗馬としてはまだまだといったところだった。

 Koboは当時、この端末を149ドルで売り出した。そのころKindleは110ドルで販売されていたが、Amazonはkobo eReader発売の翌月、Kindleの価格を189ドルとしている。

 ちなみに、Koboの初期を支えたのは、カナダの書籍チェーンChapters Indigo。1億5000万ドル近くを投資し、端末やストアの開発を支援した。

kobo Wi-Fi(Kobo Wireless eReader)

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 kobo eReaderの登場から数カ月後の2010年10月15日、Wi-Fi機能を搭載した「kobo Wi-Fi」がリリースされた。このモデルの登場により、ユーザーは端末から直接Koboのストアで電子書籍を購入できるようになった。

 kobo eReaderと比べ、CPUはやや高速化され、SDカードスロットを用意したことも特徴。本体カラーにオニキスのほか、シルバー、ライラックとカラーバリエーションを設けたのもKoboの歴史の中では初だ。

 端末のデザインはkobo eReaderと変わらず、右下にはDirectional Pad(D-Pad)と呼ばれる操作系のボタンパッドを用意。そのほか本体左側にも多くの物理ボタンが備わっている。

 当時kobo Wi-Fiをレビューしたとき、筆者はこう評した。

欠点の1つはメニュー操作などに対する反応の鈍さ。ボタンを押しても8秒近く待たされて、無駄な操作を誘発してしまう。端末を使っていて最もイライラするところだ。

kobo Touch

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 kobo Touchがリリースされたのは2011年6月。Koboの歴史の中では初のタッチスクリーン採用モデルとなる。画面解像度は前モデルと変わらずの800×600ピクセルだが、E Ink Pearlディスプレイを搭載したことで、応答性が改善されている。

 タッチスクリーンの採用がkobo Touchの大きな特徴だが、ソフトウェア面でも改善が図られている。「Reading life」と呼ばれるソーシャルリーディングの機能が搭載され、TwitterやFacebookへの投稿機能、読書量の統計情報などが用意された。この機能はゲーミフィケーションの要素を取り入れ、バッチなどがもらえるようになっていた。

 当時kobo Touchをレビューしたとき、筆者はこう評した。


kobo Touchはデザイン、機能ともにKoboが放ったホームラン級の製品だ。筆者はkobo eReaderやkobo Wi-Fiも所有しているが、kobo Touchはそれらの製品を上回っている。
多くのモバイルデバイスで標準的になってきているタッチスクリーンの搭載は、一般的なユーザーにもなじみやすい。操作してから何秒も待たされる羽目になった過去製品とは比較にならない。kobo Touchを使っていてほとんどラグは感じなかった。

kobo glo

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 「kobo glo」がリリースされたのは2012年9月。Koboがリリースした端末の中で大きなヒットを飛ばした最初の端末と言ってよいだろう。

 応答性やデザインなど、それまでのモデルを上回る出来となったkobo gloの特徴は、何と言ってもフロントライトの搭載だろう。同年にリリースされた「NOOK Simple Touch with Glowlight」「Kindle Paperwhite」といった他社製品と同様、画面を照らすフロントライトをKoboも採用した。

 kobo gloでは物理ボタンを極力廃し、ほとんどの操作をタッチスクリーンで行えるようになった。画面解像度も1024×758ピクセルになっている。CPUも前年に登場したkobo Touchの800MHzから1GHzに引き上げられている。

 当時kobo gloをレビューしたとき、筆者はこう評した。

kobo gloはモダンでしっかりとしたハードウェアだと感じる。従来のモデルとは異なる背面のキルトパターン、フォントの追加など読書環境を向上させる上級者向けの使い方もできる。
Koboの開発チームはMobileReadのフォーラムで積極的にユーザーの質問に回答し、新ファームウェアのβテスターなどもそこで募るなど、コミュニティーからのフィードバックを活用している。

kobo mini

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 「kobo mini」はkobo gloと同日に発表された端末。2012年のKoboはAmazonに次ぐ地位を固めようとプロモーション/マーケティングともに強化した年だった。

 6インチが主流の中にあって、一回り小さくポケットにも収まりやすい5インチ(800×600ピクセル)で勝負を掛けたが、それ以外の端末スペックはkobo Touchとほとんど同じだった。この製品は、価格を大幅に抑えることで普及を狙ったが、その製品ライフサイクルの最後の方では30ドルを切るところまで値下げされている。

 筆者はこの5インチの端末が市場にどんなインパクトを与えるのか興味深く思っていた。それまでの4年ほど、どのベンダーも6インチ超のリーダー端末をリリースする中、kobo miniのような小型の端末をリリースしたベンダーもいたが、貧弱な流通チャンネルやブランド認知度の低さにより、ほとんど目にすることがなかったからだ。手ごろな値段でまともな電子書籍リーダーが必要なら、kobo miniはそれに見合う1台だと当時評した。

kobo Aura HD

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 「kobo Aura HD」は2013年4月に発表された限定モデル。6.8インチというサイズと1080×1440ピクセル(256ppi)という高解像度が特徴だ。フロントライト技術も向上したほか、スクリーン技術の面ではKindleと肩を並べるレベルになった。

 Aura HDは当時、Koboが出荷するハードウェアの25%を占めるほど好調な滑り出しを見せた。大きめの画面が書籍や雑誌、新聞やPDFファイルといったさまざまなコンテンツによくフィットしていることが読者に支持された格好だ。

 Aura HDのよい点の1つは、新しくなったホーム画面だろう。タイル状のデザインを採用し、新しい要素が左上に追加されると下および右方向にひとつずつずれていく仕様で、よくアクセスするコンテンツへのショートカットとして機能した。

 kobo Aura HDが最初に登場したとき、筆者はレビュー記事の中で、画面の高解像度化が進むと、ユーザーは電子書籍リーダーではなくタブレットを選択しがちだが、Koboが電子書籍リーダー端末への変わらぬコミットを示したことはすばらしいことだと評した。6〜7インチの製品の中でAura HDの高解像度は群を抜いており、鮮明な表示を求めるなら、この製品は“買い”ともした。

 kobo Aura HDは現時点においてもKoboの電子書籍リーダー端末のフラグシップモデルで、筆者のお気に入りの一台でもある。Koboの歴史の中でも最も完成された製品だといえるだろう。

Kobo Aura

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 2013年9月にリリースされた6インチ端末が「Kobo Aura」。フロントライトを搭載した6インチのE Ink端末という特徴は「kobo glo」と共通だが、内蔵ストレージが4Gバイトになったほか、15グラムほど軽量化が図られている。細かなところでは、kobo Aura HD同様、PDFの表示では小さなプレビュー画面を表示させることで操作性を改善している。

 Kobo Auraがリリースされたとき筆者は、次のように評した

Kobo Auraはすばらしい。これまでに出た製品の中でベストな1台の1つだ。
目を引く特徴である静電容量方式のマルチタッチパネルの採用、そして、ベゼルの段差をなくしてフラットにしたスクリーンは読書をより楽しくしてくれるはずだ。
PDFやインターネット閲覧の改善も図られ、6インチ級の端末の中でもベストな製品といえるだろう

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(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。

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