第4回アガサ・クリスティー賞、受賞作に松浦千恵美『傀儡呪』

受賞した『傀儡呪』は10月に単行本が刊行される予定。

» 2014年07月11日 11時49分 公開
[宮澤諒,eBook USER]
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 早川清文学振興財団と早川書房は7月8日、第4回アガサ・クリスティー賞の選考結果を発表。受賞作に、松浦千恵美さんの『傀儡呪』が選ばれた。選考委員は東直己さん、北上次郎さん、鴻巣友季子さん、ミステリマガジン編集長・清水直樹さんの4名。

 同賞は、英国アガサ・クリスティー社の協力の下、早川清文学振興財団と早川書房が2010年に設立した公募型の新人賞。募集の対象は、冒険小説やスパイ小説、サスペンスなど広義のミステリ作品。第1回は森晶麿さんの『黒猫の遊歩あるいは美学講義』、第2回は中里友香さんの『カンパニュラの銀翼』、第3回は三沢陽一さんの『コンダクターを撃て』がそれぞれ受賞している。

第1回受賞作『黒猫の遊歩あるいは美学講義』、第2回受賞作『カンパニュラの銀翼』

 贈賞式は10月24日、東京・港区の明治記念館にて。受賞した松浦さんには正賞として、クリスティーにちなんだ賞牌と、副賞として100万円が贈られる。また10月には、早川書房より受賞作の単行本が刊行される予定となっている。

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