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» 2014年07月08日 11時15分 UPDATE

「○○商事の鈴木です。よろしくお願いします」の自己紹介は世界ではNG!

世界標準とずれた日本独自のルールにはどんなものがあるのでしょうか。今回は、頻繁に行う「自己紹介」の、世界と日本での違いを紹介します。

[新刊JP]
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 グローバル化が進む今、仕事で外国人と関わることはもう珍しくありません。

 もし自分が外国人や外国企業相手にやり取りをすることになったら、どんな準備をしますか? 英語を勉強する? いえいえ、もっと大事なことがあるのです。

「○○商事の鈴木です。よろしくお願いします」の自己紹介は世界ではNG! 「○○商事の鈴木です。よろしくお願いします」の自己紹介は世界ではNG!

 『日本人の9割は正しい自己紹介を知らない――世界標準の仕事プロトコールの教科書』(山中俊之/著、祥伝社/刊)は、世界で常識とされているビジネスの通例とルールを教えてくれる一冊です。

 本書を読むと、「自己紹介」や「あいさつ」、「商談・交渉」「会食・パーティー」などさまざまな部分で、日本のルールが世界標準とずれていることが分かります。

 著者は、外交官を経て独立起業。現在はグローバル人材開発のアドバイザーとして多くの企業で活躍中です。外交やグローバルビジネスに関するエピソードから世界標準を探りましょう。

会社名ではなく個人の専門性や実績を売り込む

 ビジネスシーンでの自己紹介において、ほとんどの日本人は「○○商事の鈴木です」というように、「会社名 or 所属組織の名前+自分の名前」で自己紹介します。誰もが知っているような有名企業に勤めている人ほど、この傾向は強いのではないでしょうか。

 組織への帰属意識が強い日本人らしいともいえるのですが、組織よりも個性や専門性が大事にされることの多い外国人を相手にする時は、パーソナルな情報がより多く入っている自己紹介に変えるべき。でないと、「つまらない人」と思われて、次のアポイントメントがとれません。

 「わたしは鈴木健二です。健二と呼んでください。中東やアフリカでの資源開発を長く担当してきた資源・エネルギーのプロです。あっ、会社名ですか? 会社は○○商事です」など、個人の専門分野や実績、人となりが分かる自己紹介にしましょう。会社名は聞かれたら答えるくらいでいいのかもしれません。会食やパーティーの場であれば、趣味を入れるのも個性のPRに繋がって良印象です。

歴史文化宗教を学び相手の立場に身を置く

 日本人ビジネスパーソンの中には、新興途上国のビジネスパーソンに対して見下した態度をとる人もいるかもしれません。あからさまには言う人はほとんどいないでしょうが、心の中で思っていると相手には伝わるのです。新興途上国での下宿経験もある著者は、相手を心の中で見下して失敗してきたビジネスパーソンを多数見てきました。

 見下さないためには、相手の歴史文化宗教を学び相手の立場に身を置いて話をすることが重要です。

 先進国を含めて、国や民族にはある程度の共通の歴史観や宗教感があります。Wikipediaに載っている情報くらいは押さえた上で、「歴史的に長く世界最大の経済力を持っておりようやく復活した(中国の場合)」「民族言語や宗教が多種多様(インドの場合)」など歴史文化宗教を踏まえて相手の立場になって考える訓練をしましょう。

謙譲よりも自信と情熱を打ち出す

 外国人に贈り物をする時に「つまらない物ですが……」と日本式にやってしまうと、意図が伝わらずに「つまらないものをなぜプレゼントするんだ?」と思われてしまうという有名な話があるように、外国人に日本的な「謙譲」はあまり通じません。

 だから、プレゼンやスピーチの場で「わたしごときが、このような場でお話しするのはふさわしくありません」とへりくだってしまうと、そのまま受け取られてしまうかも。

 ここは自信をもって「ご指名いただきありがとうございます。お話しさせていただきます」というのが世界標準。ゆっくりとジェスチャーも使いながら熱意を持って話ことが大事。どんな時でも堂々と自信を持って、時には情熱的に振舞うことが、外国人と仕事をする時に必要になるのです。

 外国語だけ勉強しても、ビジネスで外国人と渡り合うことはできません。コミュニケーションのルールやマナーのところで齟齬が出てしまうと、ビジネスに悪影響が出やすいのです。

 現在は、仮に国内営業でも相手が外国企業と取引があることは多く、世界標準の自己PRについて知っておくことは重要です。

 本書には、成果に繋がる「プロトコール」と呼ばれる海外のビジネスルールや通例、各国別会話例、自己PRのために使える英語会話例が数多く掲載されています。将来海外ビジネスにかかわりたい学生の方を含め、今のうちに見につけておくと将来役に立つ場面がきっとあるはずです。

(新刊JP編集部)

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