インタビュー
» 2014年06月05日 13時52分 UPDATE

「国内投資は増えない」は本当か? (1/2)

資産運用先として注目を集める海外投資。分かりにくいことも多い海外投資の入門用書籍『厳選10本のお宝ファンドを紹介!初めての海外投資でしっかり儲ける本』の著者、森智紀さんにインタビューを行いました。

[新刊JP]
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 今も昔も、「資産運用」「投資で利益を出す」「不労所得」は、庶民にとって夢のキーワードです。

 特に今は、投資先として国内だけでなく「海外」に目を向ける人も増えていますが、勘違いしてはいけないのは、海外に口座を開いて預金するだけではダメだということ。預貯金の利子が低いのは日本も海外も同じなのです。

「国内投資は増えない」は本当か? 「国内投資は増えない」は本当か?

 しかし、ファンドへの投資となると話は別。海外には、リスクを抑えつつも日本よりいい配当を得られる商品がひしめいているといいます。

 『厳選10本のお宝ファンドを紹介!初めての海外投資でしっかり儲ける本』(日本実業出版社/刊)はそんな海外ファンドへの投資ノウハウを、初心者が参入しやすいよう分かりやすく解説した一冊。

 今回は、著者の森智紀さんにインタビュー! 海外投資のポイントや落とし穴を教えていただきました。


―― まずは基本的なご質問なのですが、なぜ今「海外投資」なのでしょうか。

 日本では、昔から「資産三分散」といって、資産は預貯金と不動産、株の3つに分散して投資するのがいいとされてきました。

 しかし、今の日本の1年定期預金金利はご存じの通りとても低く、0.03%ほど。これだと、1000万円を20年預けたとしても約6万円しか金利がつきません。

 不動産への投資は、少子化の影響もあって今後都心の地価やアパート、マンションの家賃が下落する可能性が高いので、リスクが大きい割にリターンが見込めない。

 また株価も、円安とアベノミクスの影響で昨年は15000円台まで回復しましたが、2014年に入ってからは14000円台を行ったりきたりで、今後の上昇も期待できそうにないのが現状です。

 つまり、従来の「資産三分散」では、資産を増やしていくことが難しくなっているのです。

 ただ、そんな中でも、海外に目を移すと、元本保護型のファンドや、高いリターンが期待できる金融商品が多々あるというのが海外投資をお勧めする理由です。

―― それまでにもさまざまな投資を経験してきたという森さんですが、海外投資を始めた理由はどんなことだったのでしょうか。

 2つありまして、1つは先ほどご説明したように、日本で運用してもお金は増えないと思ったことです。

 わたしは以前、国内で日本株や不動産投資、ゴルフ会員権、先物取引など、さまざまな投資をやってきたのですが、失敗してばかりだったんですよ。

 新入社員として会社に勤め始めたばかりの時期にやった先物取引ではだまされて元金の10%が戻ってきただけでしたし、ゴルフの会員権はバブル崩壊で紙くず同然になりました。不動産も、ワンルームマンション価格が暴落して多額の借金を抱えましたしね。

 唯一利益が出たのが株で、運良く史上最高値を出す直前に売却することができたのですが、今後も同じように株価が上昇することはもうないだろう、再度日本株を買って運用しても下がる一方だろうというのも感じていました。不動産も預貯金も同じですね。日本で投資しても増えないと思いました。

―― もう1つの理由はどんなことでしょうか。

 日本という国のリスクが非常に高くなっていることです。

 2014年3月末の時点で、国の借金は約1025兆円もあります。これに政府保証債務や地方の借金も含めると、約1270兆円にもなります。

 じゃあ収入はどうかということで2014年度の国家予算を見ると、見込まれる税収は50兆円ほど。でも支出が約96兆円ありますから、40兆円以上のマイナスです。これが続いたら日本の借金は毎年40兆円以上の借金が雪だるまのごとく増えていく。

 今は日本人の個人金融資産が約1640兆円と、借金の額以上あるので国債を消化できているのですが、住宅ローンなどの負債も約350兆円あるので、差し引いて考えると約1290兆円で、国の借金と同じくらいです。つまり、もう日本はこれ以上借金ができない状況になってきているんです。

 この状況が行き着く「最悪のシナリオ」は国家破産であり、預金封鎖です。1990年代にはロシアが、2000年代にはアルゼンチンが国家破産しましたが、双方ともに預金封鎖を行い、国民の金融資産の多くが国に没収されてしまった。同じことが日本で起こらないとは限りません。

 このような理由で、海外の金融自由化の時期から海外投資を始めるようになったんです。

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