Kobo Arc 7――楽天電子書籍端末ショーケース

古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、楽天子会社のKoboがリリースしたタブレットのエントリーモデル「Kobo Arc 7」を紹介する。

» 2014年03月31日 14時30分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 楽天子会社のカナダKobo Inc.が販売する7インチのカラータブレット。電子書籍事業者が販売する端末だが、自前のアプリストアではなくGoogle Playからのアプリのインストールに対応することが、Kindle Fireシリーズやnookと比べた際の大きな相違点。ベースとなるAndroidのバージョンは4.2.2。

 同社カラータブレットのエントリーモデルという位置づけで、解像度は600×1024ドット、ストレージも8Gバイトと、同時に発表された上位モデルのKobo Arc 7HD(解像度1080×1920ドット、ストレージ16/32Gバイト)はおろか、先代モデルである「Kobo Arc」(解像度800×1280ドット、ストレージ16/32/64Gバイト)すらも下回っているが、価格は14800円と戦略的。一方でKobo Arc 7HDおよびKobo Arcには存在しないmicroSDスロットを備えるといった違いもみられる。CPUはMediaTekのMTK8125(クアッドコア1.2GHz)。

 ボディデザインは上位モデルのKobo Arc 7HDと酷似しているがまったくの別設計で、本製品のほうがわずかに厚く、背面スピーカーの位置も異なる。ホーム画面はAndroidのkoboアプリとほぼ共通の仕様で、設定画面などはほぼAndroidそのままの仕様。楽天関連のアプリを多数プリインストールしていることも特徴。本体色はブラックのみ。

スペックで見る「Kobo Arc 7」

メーカー 楽天
国内発売時期 2014年2月
発売時価格 1万4800円
専用/汎用 汎用
OS Android
OSバージョン 4.2.2
サイズ(※最厚部) 122(幅)×194(奥行き)×10.05(高さ)ミリ
重量 約360グラム
解像度 600x1024ドット
ディスプレイ 液晶
カラー/白黒 カラー
画面サイズ 7インチ
通信方式 802.11 b/g/n
Bluetooth 4.0
内蔵ストレージ 8Gバイト(ユーザー利用可能領域は5.8Gバイト)
メモリカードスロット microSD
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 最長8.3時間
タッチ操作 対応
対応フォーマット アプリに依存
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア koboイーブックストア
その他 米国での発売は2013年10月
最終更新日:2014年3月31日

写真で見る「Kobo Arc 7」

右60度傾斜外観 本体色はブラックのみ。ベゼル部はわずかにブラウンの色味があり、同社のKobo Aura HDに近い意匠
本体を持った写真 重量は約360グラムで、同世代の7インチ端末に比べると重め
CDとの比較 ベゼルはやや幅があり、7インチ端末としては大きめ。解像度は600×1024ドット(約170ppi)

単体正面 正面図。ボタン類はなく、操作はすべてタッチパネルで行う。上部にはインカメラを搭載する
左側面 左側面。イヤフォンジャックとmicroUSBコネクタ、microHDMI端子を備える
右側面 右側面。音量調節ボタンを備える

上面 上面。スライド式の電源ボタンは使用中および充電中は赤く発光する。右側はmicroSDスロットのカバー
底面 底面。特にコネクタ類はない
裏面 裏面。Kindle Fireファミリーの2013年モデルを思わせる複雑な面構成は上位モデルのKobo Arc 7HDと酷似しているが、スピーカーが左上ではなく左下にあることから分かるように筐体はまったくの別設計

メイン画面 ホーム画面。Kobo Arc 7HDと同じくタイル状のデザインで、新しい要素が左上に追加されると下および右方向にひとつずつずれていく仕様。デザインはAndroidアプリとほぼ共通
コンテンツ表示画面 画面を右にスワイプするとさまざまなコレクションが表示され、本のライブラリもその中に含まれる。タップすることで本の一覧が表示される
ライブラリを表示したところ。ほかの画面はAndroidアプリほぼそのままの仕様なのに対し、ライブラリはコンテンツが横スクロールで並ぶ独特のデザイン。一画面に表示できるタイトル数は6個程度 ライブラリを表示したところ。ほかの画面はAndroidアプリほぼそのままの仕様なのに対し、ライブラリはコンテンツが横スクロールで並ぶ独特のデザイン。一画面に表示できるタイトル数は6個程度

コンテンツを開いて表示したところ。右下の丸マークをタップすることでオプションの呼び出しが可能。中央下の赤いマークは公開コメントを表示する「Pulse機能」にアクセスするためのボタン コンテンツを開いて表示したところ。右下の丸マークをタップすることでオプションの呼び出しが可能。中央下の赤いマークは公開コメントを表示する「Pulse機能」にアクセスするためのボタン
詳細設定画面。Pulse機能のオンオフなどが設定できる。音量ボタンによるページめくりもサポートする 詳細設定画面。Pulse機能のオンオフなどが設定できる。音量ボタンによるページめくりもサポートする
日本語フォントはモリサワゴシックMB101とモリサワリュウミンを搭載。文字サイズのほかページレイアウトも変更が可能 日本語フォントはモリサワゴシックMB101とモリサワリュウミンを搭載。文字サイズのほかページレイアウトも変更が可能

Wi-Fi経由でkoboイーブックストアに接続可能。上下スクロールでさまざまなカテゴリを表示し、横スクロールでコンテンツを探すことができる Wi-Fi経由でkoboイーブックストアに接続可能。上下スクロールでさまざまなカテゴリを表示し、横スクロールでコンテンツを探すことができる
ホーム画面を左スワイプすると楽天gatewayなるウィジェットが置かれており、売れ筋ランキングが表示されている。タップすると楽天市場の各サービスへのアクセスが可能 ホーム画面を左スワイプすると楽天gatewayなるウィジェットが置かれており、売れ筋ランキングが表示されている。タップすると楽天市場の各サービスへのアクセスが可能
Google PlayからAndroidアプリを追加できる。プリインストールアプリはAndroid標準アプリを除けばほぼすべてが楽天関連のアプリで、数も多いため目立つ Google PlayからAndroidアプリを追加できる。プリインストールアプリはAndroid標準アプリを除けばほぼすべてが楽天関連のアプリで、数も多いため目立つ

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