第18回手塚治虫文化賞、大賞に羽海野チカ氏の『3月のライオン』

第18回手塚治虫文化賞の受賞作品が決定し、大賞に羽海野チカ氏の『3月のライオン』が選ばれた。そのほか新生賞に今日マチ子氏、特別賞に藤子不二雄(A)氏などが選ばれた。

» 2014年03月25日 15時14分 公開
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『3月のライオン』9巻 『3月のライオン』9巻(C)羽海野チカ/白泉社

 第18回手塚治虫文化賞の受賞作品が決定した。年間を通じ最も優れた作品に贈られるマンガ大賞には、羽海野チカ氏の『3月のライオン』(白泉社)が選ばれた。

 『3月のライオン』は様々な哀しみを背負った若きプロ棋士の少年・桐山零と3姉妹との交流を中心に、人々が関わり合いの中で他者を思い、成長していく作品。同作品2007年から白泉社「ヤングアニマル」で連載をスタートし、2011年には第35回講談社漫画賞一般部門を受賞している。

 そのほか、清新な才能の作者に贈られる新生賞には『みつあみの神様』(集英社)などの今日マチ子氏、短編賞には『オンノジ』(秋田書店)などの施川ユウキ氏、特別賞には藤子不二雄(A)氏の『まんが道』と、昨年13年に完結を迎えた続編『愛…しりそめし頃に…』がそれぞれ受賞した。

 また今回特別企画として設けられた読者賞には、朝日新聞デジタル会員の投票によって、小山宙哉氏の『宇宙兄弟』が選ばれた。

 マンガ大賞にはブロンズ像と副賞200万円、新生賞、短編賞、特別賞にはそれぞれブロンズ像と副賞100万円、読者賞には記念の盾と副賞10万円が贈られる。贈呈式は5月30日、東京の浜離宮朝日ホールで行われる。

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