小学生限定の文学賞第8回「12歳の文学賞」大賞決定 第1回以来の2作品受賞

小学館が開催している小学生限定の文学賞「12歳の文学賞」大賞作が決定した。自ら英語で書いたものを日本語に翻訳した長編とユーモアあふれる短編の2作品が受賞。

» 2014年03月03日 12時27分 公開
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『12歳の文学賞 第八集』 『12歳の文学賞 第八集』

 小学館は3月3日、第8回「12歳の文学賞」受賞作を発表した。

 同賞は、日本で唯一、小学生限定の新人公募文学賞。審査員をあさのあつこ、石田衣良、西原理恵子、鵜飼哲夫、宮川俊彦各氏が務めた。今回は1000以上の応募があり、その中から第1回以来となる2作品が大賞を受賞。

 大賞を受賞したのは長編『ジョージとジョセフィーンとフィービースペンサースミス そして彼らの庭と冒険』(中濱ひびき・5年)と短編『Dランドは遠い』(鈴木るりか・4年)。

 『ジョージと……』は英国を舞台に、祖母の死と家族の再生をテーマとした内容で、まず英語で書かれ、それを日本語に翻訳して応募した作品。

 『Dランドは遠い』は、親友とテーマパークに行きたいのにお金がない貧乏生活にある少女の気持ちをユーモラスに描いた作品だという。

 そのほか、優秀賞には『悲しみの竜』(中野千鶴・6年)が、また各審査員賞として5作品が選出。入賞した8作品とはがき小説部門の優秀作を掲載した『12歳の文学賞 第八集』は3月26日、小学館から発売される。価格は926円(税抜き)。

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